本当に暖かい日が来ました!やっとウールから解放され、体がのびのびしますね。
桜を始め、他のお花も綺麗で、何時間でもお庭で過ごしたいようです。
でも遊んでばかりではいられません。
明日からテーブルコーディネート基礎コース『食卓の美学セミナー』が始まります。
4月のテーマは『洋食器の知識』。お話ししたいことがいっぱいある月。
テーブルコーディネートはセミナーのお楽しみにとっておいて、
本日はインテリアをお目にかけますね。
お玄関には今月も桜を活けています。”ソメイヨシノ”は終わったので今回は”御殿場桜”。
御殿場桜は開花すると林檎の花に似ていて、洋風な趣があります。
まだ蕾で地味なのでシンビジューム、タニワタリ、こでまりも加えて華やかに。
お教室のお部屋にも、テーマを強調し、もてなし全体の統一感を出すため、
玄関と同じ花材で活けています。
ピアノの上にはマイセンのカップ&ソーサーとケーキ皿。
“つゆ草”。母の着物と不思議に同じ色。マイセン・マイスターぺインターによる手描き。
“ニゲラ”。このような野の花をモチーフにするところが心憎い!
私どもが大好きな花。1月と3月のフラワーアレンジメント教室でも花材として使いました。
ピアノの両サイドのキャビネットの上には、
『大倉陶苑』”シャークスピアの花”シリーズのデミタスカップ。
シェークスピアの作品に登場する花をモチーフにしてあります。
左からデイジー、スイセン、シラー。
左からなでしこ、キンポウゲ、ビオラ。こちらもハンドペイントです。
よくこちらを用いて母とお茶をしたものです。寝室でお庭で野山で。
海外旅行の時も、スーツケースに入れて持って行き、ホテルのお部屋で。
昨年は母の病室でミルクティーをいただきました。いつも母はビオラ、私はデイジー…。
共にいただいたサンドゥィッチやケーキのお味、会話の一言ひとこと 、周りの風景や雑音…。
その時の幸せな気分と共に鮮やかに蘇ってきます。
食器の魅力のひとつは、このように自分ひとりで楽しむものではなく、
相手と『楽しい時間を共有できる』ところ。
家族や友人と過ごす幸せなひとときの演出に一役買い、
その後も楽しかった思い出を想起させてくれるのです。
どうぞ皆様もお気に入りの食器で、
愛する人と素晴らしい人生のワンシーンをお過ごしくださいね。
エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko
福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。
90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。
2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。