バクダットでのテロで日本人7人が犠牲になりました…。
JICA(国際協力機構)関連会社の関係者ということで、
日本の技術を海外で役立てたいという善意が、このような形になり残念でたまりません…。
ご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の深い悲しみをお察しし、お悔やみ申し上げます。
このことがイスラム社会全体への敵意とならないことを、祈りつつ…。
さて本日はテーブルコーディネート基礎コース『食卓の美学セミナー』でした。
生徒様!この暑さの中お運びくださり有難うございました。
7月のテーマは『ガラスの知識』ですが、まずテーブルコーディネートをお目にかけますね。
夏の和のお茶のテーブルコーディネート。
水色のテーブルクロスの上に、白の薄物のクロスを重ねて、透明感を出しています。
カラーコーディネートは薄い水色がファーストカラー、セカンドカラーはお盆の黒。
サードカラーは藤色です。
お出しものは、白玉とフルーツ、寒天の入った蜜豆。
有田焼の蓋付の器ごと冷やして、冷たさをごちそうとしてお召し上がりいただきます。
受け皿は深川製磁の『花丸紋』。
蜜は黒蜜が好きなのですが、
初めからかけておくと白玉とフルーツが美しく見えないので、小さな器に入れて別にお出しし、
お好みの量お使いいただこうかと思います。
お飲み物は冷たい緑茶。
熱湯で出してしまうとどうしても黄色っぽくなってしまうですが、
水だし数時間でとてもきれいなグリーンの緑茶が出来ます。
グラスはボヘミアングラスのタンブラー。カットがとても深くて重厚感があります。
ナフキンは今回『コックスコーム』に畳んで、可愛らしくしましたが、
『つばさ』でも良いでしょうね。
緑茶はアンティークのイギリス製ホット・ウォーターケトルに入れてます。
銀器は熱伝導率が高いので保温だけでなく、保冷にも良いのです。
オイルウォーマーはスタンドから外し、
もてなし直前までケトルごと冷蔵庫で冷やしておきます。
氷を加えてテーブルに出すと、注ぐときカラカラと音がして涼し気な音の演出になります。
キャンドルスタンドはフランスの『サン・ルイ』。
古典的なデザインが特徴でしたが、最近デザイナーが新しくなり、
繊細さと質の高さはそのままにモダンで素敵になりました。
センターピースのお花は、青紫のアジサイと白のデンファレ。
グリーンとしてギボシと利休草を加えています。
器はベネチアングラスのコンポート。エナメル彩とゴールドが美しい逸品。
花止め方法は、アクリルフラワーをテープで固定しています。
アクリルフラワーはフローラルフォームより目だたないので、
軽やかなお花を生けたいときに利用しますが、中心にお花を刺せないという欠点が…。
暑さで食欲がない時も、色やガラスで涼しさを演出した
こんなテーブルコーディネートでしたら、楽しい時を過ごせるとお思いになりませんか?
エレガントライフアカデミーのテーブルコーディネート基礎コース『食卓の美学セミナー』は
月一回、一回2時間。火曜日と日曜日のクラスがあります。
8月はお休み。今年度の生徒募集は9月までです。
エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko
福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。
90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。
2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。