2016.2.29

『クレープ・シュゼット』で英国王子とロマンティックデート♡

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昨日の春うららはどこにやら…3月を目前にまたもや雪模様の一日でした。

ひらきかけた紅梅も縮み上がってしまったのではないかしら…。

皆様に少しでも温まって頂きたく、温かいデザート『クレープ・シュゼット』のお話しを…。





『クレープ・シュゼット』はキャラメリゼしたクレープを

オレンジ果汁とリキュールで煮込んだフランス料理の冬のデザート。

リキュールは多くの場合グラン・マ二エを用い、

火を付けてアルコール分をとばすと同時に、煮詰めて濃厚ソースに仕上げます。

我が家では母がお教室を始めるずっと前からの、2月の定番メニュー。

わたくしも留学時代はパリでクレプリ巡りをしたり、料理学校でも習いましたが、

母のレシピがダントツで美味しい!(まあ、味覚は保守的な感覚ですからね。)

 

さて、『クレープ・シュゼット』はある偶然から生まれたと言われています。

後のエドワード7世となる英国王子がパリのレストランで恋人と逢瀬中のこと。

厨房でディナーの締めくくりとなるデザートを準備しているとき、

クレープにかけたリキュールに火が付き、燃え上ってしまったのです。

慌てて火を消しましたが、デザートはダメになってしまったに違いありません。

混乱する頭を落ちつかせるため、シェフが燃え上ったソースを一口味見してみたところ、

今まで味わったことのない、美味しさ!

温めた皿に盛り付け供したところ、王子も大変お気に召し、

スプーンでソースまで綺麗に召し上がったのでした。





料理名を尋ねた王子に、『プリンス~』と付けさせていただけないかととシェフが言うと、

「レディーが同席していますよ。”クレープ・シュゼット”(恋人の名前)にしてくれませんか?」

と王子は笑ってお答えになったのでした。

さすが、紳士の国のプリンス!

女性を立てるとともに、スマートに逢引きの発覚を防ぐ機転に惚れ惚れしますね。

 

ところでそのシェフというのが”アンリ・シャルパンティエ”。

現在の「アンリ・シャルパンティエ」は日本の菓子店が『クレープシュゼット』の美味しさに

感激し、考案したシェフの名前を使用する権利を得たのだと、聞いております。

確か社名も、株式会社シュゼットになっているはず

 

短い間ではあっても王子様と時間を共にし、時を超え、国を超え、

名前がデザート名として愛されてるなんて、これこそ女性のロマンですね。

まだまだ寒い日が続きそうですから、

“王子様とデート”の気分でお召し上がりになってみてはいかがでしょうか?

ホットな気分が味わえるかもしれません。




エレアカでは2月の『おもてなし教室』クレープ種作り方からシュゼットにするまでを

デモンストレーション。ティータイムで紅茶と共にお召し上がりいただきます。

テーブルコーディネート基礎コース『食卓の美学セミナー』修了が受講資格。

本年度は新規募集をいたしませんが、来年度をお楽しみに!

 

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Writer


エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko


福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。

90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。

2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。