連日暑いですね。九州地方、強力な台風接近中です。
関西、関東も直撃の可能性とか。
“もしも”に備えて懐中電灯、食べ物、飲み物のご用意を!
さて10月にはいり、インテリアチェンジしました。
今月は和のしつらえです。
まず、お玄関のアンティーク家具の上のお迎え花はこちら↑。
可愛い実がたくさんついたサンザシの枝をメインに、キイチゴの葉で広がりを、
黄色く紅葉したメラレウカで華やかを出しています。
秋は実ものと同様、紅葉した枝ものを生けるのが好き。
まだ気温が高いのでようやく黄味がかってきたかな?という程度。
それでも、8月9月の深いグリーンとは明らかに違いますよね。
いつもの樽型の花器でなく、投げ入れの花教室で使用する、スマートな花器に生けています。
少量の花材で絵になり、留まり易いのでおススメ!
エレアカのマントルピース的存在ピアノの上はこのように↑。
真ん中にもみじの柄の京焼の鉢を置き、両脇から紅葉した枝ものをトンネル状に。
花材は広げるばかりでなく、このように“集める”と求心的効果が狙えます。
扇子で隠れていますが、花器はガラスの角柱型をサイズ違いで使用しています。
扇子は和のしつらえに、”雅やかさ・華やかさ”を加えるのにピッタリ。
ランプの下には、薩摩焼のお抹茶茶碗を。右は母が鹿児島で求めたモミジの柄。
左は私が今年の陶磁器フェアで注文して、夏に届いた秋草の柄。
ピアノの両サイドのキャビネットの上には、京焼を。両脇は菓子皿はいいとして、
真ん中はいったい何とお思いになりますか?大小の穴が開いていますね。
実は蚊やり。
蚊取り線香を中に入れて、秋の夜を虫刺されを気にせずに過ごすためのもの。優雅ですね。
蚊やりとして用いるだけではもったいないので、わたくしはこのようにお香を入れて和のしつらえに用いたり、
おもてなしの時お料理を入れたりもします。“見立て使い”ですね。
玄関に戻って、シューズ・BOXの上のお見送り花のコーナーはこちら↑。
大型の飾り扇子を中心に、京焼の蚊やりとミニチュアの薩摩焼を配して。
京焼と薩摩焼は土の色が同じだからか、よく合います。
ミニチュアの薩摩焼は母が高校生の時、合唱コンクールの九州大会に出場した時、鹿児島で求めたもの!
サイズが小さいだけで、形も絵付けも完全に本格薩摩焼。
高校生にして、目が高くて驚きですね!
エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko
福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。
90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。
2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。