2016.3.7

『和食』無形文化遺産に登録。 評価の4つのポイントとは?

『食卓の美学セミナー』前半がおわり、明日は後半2クラスです。

生徒様にお目にかかること、とても楽しみ。春のお庭の様子、お子様の近況、ご趣味のこと…。

いろいろお尋ねしたくてうきうきしています。

お宿題を出しておりましたので、その発表を伺えることも楽しみです。




さて、3月の『食卓の美学セミナー』のテーマは「和食器の知識」

和食がユネスコの世界無形文化遺産に登録されたのは

“和食を取り巻く日本文化”が評価されてのことだと先日お話ししましたが、

本日は、評価された4つのポイントについてお話ししたいと存じます。






評価ポイント① 豊富な食材 と 個性豊かな味付け

 

和食の中心となる魚や野菜。北から南まで長い日本列島は、自然の変化に富み、種類の多い

四季折々の新鮮な食材をもたらしています。またそうした食材の味を引き出すために、

出汁や醤油、味噌などで調理することは、和食の特徴です。





評価ポイント② 栄養バランス

 

良質なたんぱく質を含む大豆や魚を中心に、芋類、野菜、海藻なども食べること。

近年は魚に含まれる脂の効果に注目が集まり、動物性の油を使わず、

魚を良く食べる点が長寿につながるのではと、海外でも高い評価を受けています。






評価ポイント③ 年中行事との関わり

 

餅つきをしたり、お雑煮を用意したりすることは、新しい年を迎える上で大切な行為。

こうした日本の行事は食との関係が深く、また地域によって様々な特徴があり、

自然を尊重する日本人の独特な精神が表れています。

家族のきずな、地域やコミュニティーの結びつきを強めていることも見逃せません。





評価ポイント④ もてなしの心

 

煮物に絹サヤを添えるなど、料理の見た目の美しさだけでなく、季節に合わせた器を使ったり、

もてなしのために部屋をしつらえたりする、

そうしたもてなしの心も和食の大切な要素なのです。

 

いかがでしたでしようか。『和食』の世界無形文化遺産登録の4つの評価ポイント、

納得いただけましたでしょうか?





今日の代表的な和食のスタイル「一汁三菜」は、平安時代末ごろに生まれたと言われますので、

1000年近く受け継がれてきました。

けれども、スローフード、地産地消、食育…言葉にするのは簡単ですが、

実際、生活全般が洋風化した今日、和食の文化を守るのは容易なことではありません。

 

仕事に育児、介護と体がいくつあっても足りない、現代女性の毎日ではありますが、

時々でも、和食の伝統を守ることに取りくみ、

また次の世代を担う子供たちに、受け継いでいくことができるよう、励んでまいりましょう。




エレガントライフアカデミーのテーブルコーディネート基礎コース『食卓の美学セミナー』

洋風なスタイルだけでなく、和の伝統を大切にしたもてなしのテーブルもご用意。

和と洋の組み合わせた和洋折衷のテーブルコーディネートのご指導もいたします。

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Writer


エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko


福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。

90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。

2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。