2017.5.23

『幸福の王子』と月一度の和みあい。『フランス刺繍教室』

バラの季節もそろそろ終わり…。

我が家のバラはほとんど一季咲きなので、次に見られるのは来年の5月ということになります。

2年前母と一緒に、紫陽花が色づき、百合が膨らむのを待ったものでした…。

 

さて昨日に引き続き『フランス刺繍教室』のリポートをしたいと思います。





可愛いでしょう?

エレアカBLOG初登場のこちらの方は、2月に『フランス刺繍教室』にお入りになりました。

若さが輝いてますね。清純で知的、誠実なお人柄で

ちょっぴりドジ(←死語?)なところも、とても魅力的!





見て見て!リネンのノーカラーブラウスに青い鳥刺繍をしてくださいました。

くちばしのところにはブルーのスワロスキーが輝いています。

『幸福の王子』のイメージですって!

 

ある国の中央広場に、幼くして亡くなったその国の王子の姿をかたどった

銅像が立っていました。

全身を金箔で覆われ、目にはサファイヤ、腰に刺した剣にはルビーが輝くその銅像には

実は心が宿っていて、燕に自分の体から宝石を外させ、貧しい人、

病の子供に届けさせた王子は、全身を覆っていた金箔も残らず、困っている人に与えます。

みすぼらしい姿になった王子の像の足元で、燕もまた力尽きるのでした…。





↑こちらは3年目の上級クラスのスズランのトートバック

スズランのところはポケットになっています。とても素敵!

 

子供の頃は悲しいお話しとしか感じられませんでしたが、

今は無償の愛を描いたとても美しく、そして幸福なお話しと思います。

だって王子は美しい姿をみんなから賞賛され続けるよりも、

誰かの役に立ちたかったのですものね。

それを叶えてくれる燕と出会い、ふたりで目的を立派に達成し、そして天国に迎えられる…

素敵なお話を思い出させてくださって、有難うございます。





基礎コースの課題も丁度スズランの刺繍をコースターに。

葉のところでスプリットステッチを学びます。





レッスン後は、基礎コースも上級コースも関係なく、楽しくおしゃべりしながらティータイム。

年齢差があっても手仕事好きなもの同士、話がはずみます。

 

私にとっても刺繍をしたり、お茶を頂きながらのこの時間が、

どれほど心を和ませ、次の一ヶ月を頑張るする力になっていることか…。

支えあえる仲間がいるって素晴らしいことですね。

 

6月のレッスンでお目にかかれますこと、楽しみに致しております。

お体に気を付けてお過ごしください。

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Writer


エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko


福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。

90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。

2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。