バラの季節もそろそろ終わり…。
我が家のバラはほとんど一季咲きなので、次に見られるのは来年の5月ということになります。
2年前母と一緒に、紫陽花が色づき、百合が膨らむのを待ったものでした…。
さて昨日に引き続き『フランス刺繍教室』のリポートをしたいと思います。
可愛いでしょう?
エレアカBLOG初登場のこちらの方は、2月に『フランス刺繍教室』にお入りになりました。
若さが輝いてますね。清純で知的、誠実なお人柄で
ちょっぴりドジ(←死語?)なところも、とても魅力的!
見て見て!リネンのノーカラーブラウスに青い鳥刺繍をしてくださいました。
くちばしのところにはブルーのスワロスキーが輝いています。
『幸福の王子』のイメージですって!
ある国の中央広場に、幼くして亡くなったその国の王子の姿をかたどった
銅像が立っていました。
全身を金箔で覆われ、目にはサファイヤ、腰に刺した剣にはルビーが輝くその銅像には
実は心が宿っていて、燕に自分の体から宝石を外させ、貧しい人、
病の子供に届けさせた王子は、全身を覆っていた金箔も残らず、困っている人に与えます。
みすぼらしい姿になった王子の像の足元で、燕もまた力尽きるのでした…。
↑こちらは3年目の上級クラスのスズランのトートバック。
スズランのところはポケットになっています。とても素敵!
子供の頃は悲しいお話しとしか感じられませんでしたが、
今は無償の愛を描いたとても美しく、そして幸福なお話しと思います。
だって王子は美しい姿をみんなから賞賛され続けるよりも、
誰かの役に立ちたかったのですものね。
それを叶えてくれる燕と出会い、ふたりで目的を立派に達成し、そして天国に迎えられる…
素敵なお話を思い出させてくださって、有難うございます。
基礎コースの課題も丁度スズランの刺繍をコースターに。
葉のところでスプリットステッチを学びます。
レッスン後は、基礎コースも上級コースも関係なく、楽しくおしゃべりしながらティータイム。
年齢差があっても手仕事好きなもの同士、話がはずみます。
私にとっても刺繍をしたり、お茶を頂きながらのこの時間が、
どれほど心を和ませ、次の一ヶ月を頑張るする力になっていることか…。
支えあえる仲間がいるって素晴らしいことですね。
6月のレッスンでお目にかかれますこと、楽しみに致しております。
お体に気を付けてお過ごしください。
エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko
福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。
90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。
2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。