インテリアに引き続き、テーブルコーディネートも変えました。
一月後半のお客様はこちらのコーディネートでお迎えいたします。
テーブルクロスは、紫。かなり濃い紫色でモアレ(木目)の織が入っています。
赤と青を合わせることで出来るだけあって、紫は少し複雑な色。
高貴さや優雅さを表すと同時に、孤独や妖艶さ、死のイメージも持ちます。
そんな紫を少しソフトにするために、テーブルマットはローラアシュレイのレース。
メインの食器はオールドノリタケ『すみれ』です。
「えっ?オールドノリタケ、使いますか?」とのお声が聞こえてきそうですが、
使ってこそ食器ですから。
組み合わせたのは、大倉陶苑の『メイ・グリーン』母の結婚のお祝いに、
“奥村の叔母様”から頂戴したもの。良く合いますね。
カトラリーは、イギリス製アンティークで、柄の部分はマザーパール(白蝶貝)。
シルバーの部分の細工も大変繊細で美しいものです。
センターピースはスポードのスープチューリンに、バンジーやヒヤシンスを寄せ植えしたもの。
こちら、センターの球根花だけ変えながら、4月までずっと楽しめます。
その様子こちらのブログでもお見せいたしますね。お楽しみに!
ナフキンはフレッシュさを加えるために黄緑をセレクト。『コックス・コーム』にたたんでいます。
えっ?『コックス・コーム』まだお教えしていない?わかりました。
近いうちにお教えしましょう!
エレアカでは、アンティークも古伊万里もオールドノリタケも、マイセンもバカラも、
すべてもてなしに使います。使える芸術品ってなかなかないでしょう?
なぜ使うのかといえば、お客様に喜んでいただきたいからというのはもちろんですが、
皆様に本物を見る目を養っていただきたいから。(ちよっとおこがましいですが…)
今はよく似た模造品が何分の一の値段で買える時代。でもやはり本物は違うと思うのです。
試行錯誤の末に生まれた素地、美しい造形、繊細な絵付け、その奇跡的な組み合わせが、
多くの人の感動を呼び、名品と呼ばれるようになる・・・。
出来上がりを見て、人気があるから真似たものとは品格が違うと思うのです。
人の価値観に合わせるのではなく、ご自分が本当に『良い』と思えるものを、
時間がかかっても、いつか手に入れる。それが本当の豊かさではないでしょうか?
エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko
福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。
90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。
2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。