明日、母のお友達がお訪ねくださるのでケーキ焼きました。
焼き菓子は、前日焼く方が断然おいしいので。
『ビクトリアンケーキ』です。
名前の通り、華やかかりしころの大英帝国を統治した、かのビクトリア女王ゆかりのお菓子。
女王の初恋にして最愛の夫、アルバート公が42歳の若さで世を去り、
悲嘆にくれた女王は毎年数ヶ月間、夫の喪に服すために
別荘のあるワイト島に引きこもって暮らしていました。
そんな女王を慰めるために考案されたのが、こちらのケーキ。
女王は大変お気に召して、その後は別荘にひとり引きこもるのではなく、
親族を呼んでティーパーティーでふるまうようになったんだそう。
そういえば仏教でも、初七日、四十九日、一周忌、三回忌など親族を招いてもてなします。
古今東西、人をもてなすことは死別の悲しみを癒すのですね…。
ぼんやりしていて、ケーキを焼くまでの過程の写真を撮るのを忘れました
焼きあがった後の仕上げのみでよろしかったら、ご覧ください。
①焼きあがったケーキが冷めたら、回転台の上にのせる。
②ケーキ側面、真ん中にナイフを入れる。
③ナイフは中央あたりまで入れたまま、回転台を回しながら、切り進む。
④一周カット出来たら、ケーキを上下に分け、下のケーキにイチゴジャムをたっぷり塗る。
⑤イチゴジャムを塗った上に、切り離した上部をのせて、粉砂糖を茶こしで振りかける。
エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko
福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。
90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。
2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。