2016.1.13

『永遠の別れの悲しみを癒した』 ビクトリアンケーキ

明日、母のお友達がお訪ねくださるのでケーキ焼きました。

焼き菓子は、前日焼く方が断然おいしいので。

『ビクトリアンケーキ』です。





名前の通り、華やかかりしころの大英帝国を統治した、かのビクトリア女王ゆかりのお菓子。

女王の初恋にして最愛の夫、アルバート公が42歳の若さで世を去り

悲嘆にくれた女王は毎年数ヶ月間、夫の喪に服すために

別荘のあるワイト島に引きこもって暮らしていました。

 

そんな女王を慰めるために考案されたのが、こちらのケーキ。

女王は大変お気に召して、その後は別荘にひとり引きこもるのではなく、

親族を呼んでティーパーティーでふるまうようになったんだそう。

そういえば仏教でも、初七日、四十九日、一周忌、三回忌など親族を招いてもてなします。

古今東西、人をもてなすことは死別の悲しみを癒すのですね…。

 

ぼんやりしていて、ケーキを焼くまでの過程の写真を撮るのを忘れました

焼きあがった後の仕上げのみでよろしかったら、ご覧ください。

 

①焼きあがったケーキが冷めたら、回転台の上にのせる。





②ケーキ側面、真ん中にナイフを入れる。



③ナイフは中央あたりまで入れたまま、回転台を回しながら、切り進む。



④一周カット出来たら、ケーキを上下に分け、下のケーキにイチゴジャムをたっぷり塗る。



⑤イチゴジャムを塗った上に、切り離した上部をのせて、粉砂糖を茶こしで振りかける。



出来上がり。シンプル過ぎて、どうしようもなかったので、パンジー飾ってみました。
次回必ず、『焼くまで編』アップしますので本日はこれでお許しを…。





『ビクトリアン サンドイッチケーキ』と呼ばれることもあるこちらのケーキ、
イチゴジャムでなく、フルーツと生クリームが挟まれることもありますが、
名前の華麗さに反してすごく、シンプルというか素朴ですね。
 
でも私はイギリス菓子のこういう素朴さが好き。
お味はバターケーキにも似ていますが、
材料に牛乳が入りますのでしっとり、かつホロホロした食感。
 
エレアカのお菓子と料理の教室『Cooking & Sweets』では、3月のカリキュラムに入っています。
食卓の美学セミナー以外のクラスにはティータイムがつきますので、
そちらでもご賞味していただけます。
 
春に食べたい優しいお味のケーキです。
 
別ページに『焼くまで編』アップしました。

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Writer


エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko


福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。

90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。

2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。