雨模様の肌寒い一日…。トレンチコートにブーツと3月4月のようないでたちで、
打ち合わせに花匠さんへ。早くノースリーブにサンダルでお出かけしたい!
暑くなったらなったで、日焼けが怖くて、長袖+帽子、手袋となるのですが…。
人間ってわがままですね。
さて本日はお約束どおり、テーブルコーディネート基礎コース
『食卓の美学セミナー』の様子をリポートいたしますね。
テーマは『食空間の色彩計画』。テーブルコーディネートは2卓用意しました。
一卓は先日お見せしたスズランのティータイムのテーブルコーディネート。
もう一卓はこちら↓。
初夏の和食の午餐会のテーブルコーディネート。端午の節句を意識しています。
ファーストカラーに群青色、セカンドカラーに黒、、サードカラーに黄緑。
端午の節句らしく、若々しく、精悍な感じにしています。
センターピースはいつものように真ん中にアレンジメントを一つではなく、
菖蒲2本+葉を一セットにして4つならべています。
花器はガラスの灰皿にミニ剣山をいれて、小石と楓の葉で隠しています。
このような生け方ですと、花生けに自信がない方もご自分でアレンジできますね。
また四つ同じものを並べることで、リズム感が出ますし、
空間をたくさん取ることで立体感が、お花越しに相手の顔を見ることで、ワクワク感が出ます。
黄緑に金彩の蓋物では、温かい前菜を。
左上の小さなカブト型珍味入れには、先附として烏賊の雲丹和えを。
食前酒として、右上のラッパ型切子のグラスには梅酒をお注ぎする予定です。
さて、このコーディネートを少しずつ変化させていきますね。
まず、黒のお盆をゴールドのテーブルマットにしてみました。
さわやかさはそのままに、明るくなって、ゴージャスな迫力が出ました。
ナフキンをマゼンダ(赤紫)に、お箸を赤にしました。
艶やかな大人の女性のお集りなどにぴったりな感じ。にぎやかな笑い声が聞こえてきそうです。
今度はぐっと落ち着いた清々しい感じになりました。
シェルマットに、グレーのナフキン。黒+金銀のお箸、ブドウの葉型の箸置き。
派手を好まない方やおじいさまおばあさまの世代などに。
テーブルクロスや食器を変えることなく、
ナフキンやテーブルマットの色を変化させることによって、
様々なイメージに変えることが出来る…テーブルコーディネートの楽しさですね。
せっかくおもてなしメニューが出来て、食器もそろっているなら
何回かおもてなしをしたいもの。
そんな時もお招きする方のお好みに合わせて、ちよっとしたアレンジをするだけで、
ずっと相手を喜ばせることが出来て、食事会を盛り上げることが出来るとしたら、
やらない手はないですよね。
エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko
福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。
90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。
2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。