雨上がりのさわやかな一日。皆様、気持ちよくお動きになったのではないでしょうか?
エレアカは日曜日のお料理教室に向けて、
インテリア、テーブルコーディネート、お料理、お庭…最終調整中です。
さて本日のブログのテーマですが、まずこちらをご覧ください↓
お花の国の王子さま、ニコライ・バーグマン先生から頂いたブーケです!『えええ~!?』
ふふ…ウソです。正しくはアシスタントをお勤めになった方に、
先生が展覧会で余ったお花をお分になり、それのおすそ分けを頂戴したもの。
でも、嬉しい!
というわけで、本日はこのブーケに使用されているお花を紹介すると共に、
お出かけになれなかった方のために、
先日のブログに載せきれなかった先生の素晴らしい作品をご覧いただこうかと思います。
まず緑からブルーのグラデーションが美しいアジサイ。
↑水盤に浮かべたアジサイの花。それを大小いくつも並べて。単純なのですが、
とてもみずみずしく、静かで素敵な作品。千利休に見せたいみたい!
↑こちらは打って変わって、”やぐら”を思わせるダイナミックな作品。
太鼓の音が聞こえそう…。戦国時代がテーマかな?
フローラルフォームを仕込んだ筒をハランで包んで、アジサイを刺してある…と思います。
それから、ひときわ目立つピンクのカーネーションは、そうこちら↓です!
『ぎゃ~!こっち向いた~笑った~!』…中学生ですか、本当に。
アイドルや俳優などに興味のない私ですが、思わずミーハーになってしまいました。
こちら↑はおそらくチキンネットをリング状にし、フローラルフォームを仕込み、
スマイラックスで全体を覆い、カーネーションを刺しているのではないかと思います。
水が落ちやすいので、日に何度かの注水と霧吹きが必要のはず。
手間を惜しんだらできない作品。
↑白の胡蝶蘭…どちらに使われていたのでしょう?パフィオは?テマリ草は?
あ、こちらだ↓。
↑こちらも”やぐら”?…。山笠のようでもありますね。白の胡蝶蘭が降るよう…。
お花はすべてバーグマン先生が、東京の市場で選んでご用意なさったとのこと。
人任せになさらないあたり、さすがアーティストです。
左の作品にはパフィオペディルムとウツボカズラが使われています。
ウツボカズラは東南アジアに分布する食虫植物。
袋部分に迷い込んだ虫は出られなくなり、食べられてしまいます…。
う~む、そう考えるとすこしグロテスクに感じる作品。
こちら↑にはテマリ草が。エレアカの『おもてなしのテーブル花』でもおなじみですね。
カーネーションの仲間で、グリーンのモサモサした部分は実は花。
でも花部分だけ使用すると苔に見えるんです。5月のスズランのリースにも使いました。
先生は網状の黒ガラス花器の隙間にびっしりとテマリ草を。
中にはフローラルフォームが仕込んであるはず。ユニークで可愛い生き物みたいですね。
まだまだ素晴らしい作品がいっぱいでした。
北欧のフラワーデザインと日本文化の融合、クロスオーバーですね。
次回が楽しみ。来年かな?再来年かな?待ち遠しいです。
ファンの方、ゴメンナサイ!石を投げないでください…。
エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko
福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。
90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。
2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。