南仏のリゾート地ニースで、80人死亡の事件…!
7月14日はバスティーユ襲撃というフランス革命の象徴の日で祭日、
フランスの人たちにとって、自由を喜ぶ日というのになんということでしょう!?
犠牲になった方のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族に心よりお悔やみ申し上げます。
ニースにはわたくしのフランス語の先生と奥さまでアロマテラピーの先生がお住まい。
お二方にはお怪我はなかったものの、テロの可能性も否定できないそうです…。
突然の災害、事故、事件…この世に生きている限り、
どこにいても全き安全というものは無い…ということはわかってはおりますが、
このような絶え間ない恐怖には耐えられません。
もう、何をどうすれば良いのやら…
でもだだ一つ言えるのは、暴力を暴力でねじ伏せようとしても、ダメだということ。
無力に見えても、対話、交渉、祈りによる解決を目指さなければなりません。
…各国の頭首方が冷静に対処なさることを祈ります。
さて、今月は『ガラスの知識』がテーマです。
本日は洋食時のグラスの種類と置く位置についてお話しいたします。
席の正面にショープレートが置いてあります。それを挟むように右にナイフ、左にフォーク。
パン皿は左側。グラスは右上に置きます。
上の写真の場合は二つグラスを並べていますが、
右のグラスは赤ワイン用グラス、左のグラスはお水用ゴブレット。
今度はグラスが三つです。
右から左へ、白ワイングラス、赤ワイングラス、お水用ゴブレット。
お魚料理の時白ワインが、お肉料理の時赤ワインとお水が注がれますが、
お肉料理が出て、赤ワインが来ているのに白ワインを飲む…ということはあまりしません。
最近はお魚もお肉も同じワインで済ます場合が多いですので、
その場合はひとつ前の写真のようになります。(使わないグラスは下げられます。)
今度は最右に背の低い広口のグラスが置かれています。
シャンパンクープ(フランス語でカップのこと)です。
シャンパンは乾杯の時に頂くものなので、最右に置かれています。
同じシャンパン用でも、このように背の高いグラスもあります。
トール(背の高い)シャンパン、シャンパンフルート(フルートのように長い)です。
気が抜けにくく、シャンパンの泡が立ち上り続ける様子を楽しむことが出来ます。
シャンパンクープに比べたくさん入るので、乾杯の時だけでなく
お食事の間中、シャンパンを飲むことが出来ます。
やはり最初に注がれますので、最右に置かれています。
今度は左のグラスが足(ステム)のない寸胴なグラスになりました。タンブラーです。
タンブラーはお水の他、
ジュース、ウーロン茶などのソフトドリンク、ビールなどが注がれます。
お家では麦茶や冷茶、日本酒などオールマイティーに使えます。
すこしややこしくなりましたが、グラスの位置はプレートの右上ということ。
飲む直前に注がれるので、注がれたら飲んでよいということ。
飲んだら元の場所に戻すこと。勝手に左に置いてはいけません。
次回はグラスのマナーについてもう少し詳しくお話ししようと思います。
エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko
福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。
90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。
2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。