陽射しの強い一日でしたね。気温も30度に届かんばかり。
今日は珍しく一日お家に居ることが出来ました。
どこにも行かず、お洗濯、お掃除、料理、お片付け、そして庭仕事…
こんな過ごし方が私にとって最良の休日の過ごし方です。
さて今月のテーブルコーディネート教室『食卓の美学セミナー』は
色彩学がテーマ。
「色が私たちの心理にどのような影響を与えるか」からお話ししました。
もちろん心理的なことだけでなく、
テーブルコーディネートにおいても色彩というのはイメージを伝える大きな要素。
例えば昨日お目にかけた端午の節句をイメージしたテーブルコーディネート↓。
一番大きな面積を占める色、ファーストカラーはテーブルクロスの群青色。
セカンドカラーは長角盆の黒。
サードカラーはナフキンの黄緑です。
テーブルコーディネートはこのように3色以内でカラーコーディネートすると
知的で印象的な食卓を作ることが出来ます。
さてこちらの色彩をすこし変えてみますね。
黒の長角盆をゴールドのオーバル型のマットに変え、
ナフキンは赤紫に。お箸も朱色に変えました。
他の食器は変えていませんが、ガラッと印象が変わりました。
大人の女性にぴったりな、艶やかな感じ。
今度はテーブルマットを白の透明感のある素材に変えました。
ナフキンはライトグレー。
お箸はブラック×シルバーのコンビに。
爽やかで若向きになりましたね。
↑こちらが同じアングルから撮った元のテーブルコーディネート。
ファーストカラー(テーブルクロス)は同じでも、
セカンドカラー(お盆orテーブルマット)やサードカラー(ナフキン)を変えると
随分印象が変わると思います。
同じ季節、おなじお料理でおもてなしするとしても、
ゲストの性別や年齢や好みなどによって、少し変化をつけてみてはいかがでしょうか?
ゲストにお喜びいただけますし、何よりもてなしが楽しくなりますよ。
エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko
福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。
90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。
2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。