2016.5.19

スズランのリースで”幸福の輪”が、皆様のところに届きますように。

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昨年の今日、5月19日は、母の退院の日でした。

3月初め脳出血で倒れ、安静期間を経て4月中旬にリハビリ病院に転院。

作業療法、運動療法、言語療法のそれぞれのリハビリは、

土日もなく大変でしたが、とても良く頑張って、5月19日には家に戻れることになったのです。

白いバラの咲きあふれるお家に迎えられた母の嬉しそうな顔!

わたくしも生きてきた中で一番幸せな時でした。

それから一ヶ月もたたず、今度は心臓の発作におそわれるなんて、誰が考えたでしょう?

…人生って無情なものですね。

 

さて涙をふいて、本日は先日のフラワーアレンジメント教室『おもてなしのテーブル花』

お題でした『スズランのリース』をご覧いただこうかと思います。





リースといっても、クリスマスのようにドアに飾るためではなく、

テーブルコーディネートのセンターピースにしています。

スズランの可愛らしさを最大限に引き出すために、

他の色はいっさい入れず、グリーン&ホワイトでまとめて。

その代わりに、グリーンは多様なものを多種揃えました。





ダークグリーンで、つやがあり、固い印象の『ゲーリック』

グラスグリーンで、ふさふさとした『テマリ草』は、葉でなく花。

ピスタチオグリーンの『セダム』からはちょっとプラスチックのような固さを感じます。

『白妙菊』の白い毛に覆われた灰青の葉には、固さと柔らかさが共存。

黄緑の小さな小さなお花、『アルケミラモリス』は繊細さが特徴。

白の斑入りの『ラミウム』は柔らかい印象。

多肉植物『グリーンネックレス』は本当にネックレスみたいな無機質な感じがします。

 

バラは『ランテルディ』。丸い花の形と花びらの重なり具合がとても上品。





テーブルコーディネートももちろん、グリーン&ホワイトで。

ライトグリーンの麻のテーブルクロスに、スズランの刺繍のトップクロス。

さらに緑のリボンをカットワークであしらったテーブルマットを重ねて。

食器は英国製ボーンチャイナのスズランの柄のもの。

 

キャンドルスタンド、シュガーポットはアンティークのウランガラス。

ウランガラスは職人の健康を守るため、現在では製造されていませんが、

完成品を使用する分には人体に影響はないと言われていますので、ご安心を。

透き通った緑色が綺麗でしょう?





お出しものも、グリーン&ホワイトを死守。

12枚切りの食パンにキューリ、スライスチーズ、ハムとしそを挟んだ3種類。

水にさらしてシャッキリさせたレタスの千切りは、サンドウィッチの乾燥を避けるため。

でも黄緑色が綺麗だし、シャキシャキの食感も楽しめます。

 

ティーコーゼもスズランの刺繍。(自作ではないですが)

グリーンガラスの蓋付容器には、サンドウィッチ後のお口直し用にメレンゲを入れています。

 

スズランは幸福を願って贈る花。

今回のアレンジメントは『幸福のリース』と名付けました。

皆様のところに幸福が環になって、ずっと続くといいですね。



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Writer


エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko


福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。

90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。

2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。