2016.5.26

“トーン”と”面積比”を意識して、たちまち『色の魔術師』に!?

風薫る5月のさわやかな一日、皆様お気持ちよくお過ごしになったことと存じます。

 

ガーデンとスズランの夢中になってしばらく忘れておりましたが、

今月のテーブルコーディネート基礎コース『食卓の美学セミナー』色彩学がテーマ

本日はトーンと面積比(配色の割合)について、お話ししたいと存じます。

 

まず色は赤、青、黄色…といった①色相(色合い)と②明度(明るさ加減)と

③彩度(鮮やかさ加減)の三つの属性からなっています。

そして明度と彩度はトーン(調子)を構成する要素であり、

トーンは次の4つに大きく分けることが出来ます。

 

派手……ビビットトーン、ストロングトーン

明るい…ブライトトーン、ペールトーン、ベリーペールトーン

地味……グレイッシュ・トーン、ライトトーン、グレイッシュトーン、ダルトーン

暗い……ディープトーン、ダークトーン、ダークグレイッシュトーン

 

同じ赤でも派手な調子、明るい調子、地味な調子がありますね。それがトーンです。





↑例えばこちら、紫と黄色という補色の組み合わせで、トーンはストロングトーン。

かなり強いインパクトがあります。

 

色は遠くからでも人を惹きつける力がありますので、

展示会用に”魅せるテーブルコーディネート”として作りました。

実際にお食事をするテーブルとしては個性が強すぎるかもしれませんね。





↑ではこちらはどうでしょう?同じ黄色と紫の補色調和です。トーンはブライトーンです。

お客様を家庭に招きし、お寛ぎいただくために作ったテーブル。優しく清潔感のある感じ。

随分と印象が違いますね。

 

印象の違いは、配色の面積比にも関係します。↑は黄色(クリーム色)がファーストカラーで、

黄:紫は7:1。(残る2/10は白)

ひとつ前の写真はストロングトーンの紫が大部分を占めています。

黄:紫:は1:7(残る2/10は黒)

 

面積比の変化としてもう一例。↓





↑クリスマスのテーブルコーディネート。

ダークグリーンがファーストカラーで白がセカンドカラー、赤がサードカラーで、7:2:1。





↑先月4月にご披露したテーブルコーディネート。

クリスマスの時と同じプレート、ナフキンを使っていますが、

ダークグリーンの割合がぐっと少なく、白と透明がかなり多い。さわやかな印象です。

白と透明:赤:緑は7:2:1。

 

色合い『色相』、色の調子『トーン』、そして色の組み合わせ『配色』

さらに『面積比』!それらに少し変化を加えることよって

全く違った感じを受けたり、与えたりすることがあります。

色というものはとても面白いものだと思いませんか?

 

どうぞ皆様も、日常生活の中でこれらのことを少しだけ意識して、

カラーセンスをアップしてくださいね。

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Writer


エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko


福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。

90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。

2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。