2016.4.9

ボーン・チャイナとポーセリンの違いとは?洋食器の素材『テーブルコーディネート教室』

朝から晴天。セーターもカーディガンもいらない気持ちの良い気候でしたね。

冬ものを一気にお洗濯。あちらこちらから風に乗って石鹸の香りが届きます。

 

さて、本日は『洋食器の素材』について、お話しさせていただこうとおもいます。

洋食器の素材は3つに分けることが出来ます。

まず土をこねて作る陶器。

ヨーロッパではマイセンが磁器を作る前は陶器の食器しか作れなかったため、

中国や日本より輸入した磁器が大変な人気を博したというのは先日お話しした通り。

中国に遅れること約700年、アウグスト2世の入れ込みでようやく作られたのが、

ポーセリンですが、洋食器の素材にはさらにもう一つ“ボーン・チャイナ”があります。





ボーン・チャイナはイギリスで開発され、牛の骨灰を30%以上配合して作られています。

骨が原料ですから、ボーン(bone)チャイナ(磁器)というわけですね。

さてなぜ牛の骨を原料として使ったのかというと、

平野が多いイギリスでは、カオリン(山にあることが多い)が発見されなかったため。

ウェッジウッド社の創業者の息子ジョサイア・ウェッジウッドが試行錯誤の末、

牛の骨灰を混ぜた食器をつくるという手法を発案、それをさらにスボード社が研究開発し、

ボーン・チャイナが完成しました。

 

こちらがボーン・チャイナ↓





そしてこちらは白い石を砕いてつくった”カオリン”を原料にしているポーセリンです↓。



地色の白さの違いにお気づきいただけましたでしょうか。

ボーン・チャイナはクリームがかった優しい感じの白。

ポーセリンは青みかがった清潔な印象の白。

 

ポーセリンとボーン・チャイナはいずれも

「①高温焼成される。②光を通す。(透光性がある。)③吸水性がない。

④指ではじくと清音がする。」という磁器の特徴を備え、チャイナと称されますが、

地色の微妙な違いにより個性が異なり、それゆえ

ボーン・チャイナとポーセリンを同時に使用すると不自然な感じになる危険性があるのです。

 

例えばティーカップ&ソーサーはあるけれど、おそろいのプレートをまだ購入していない場合、

白無地のプレートを合わせようと考えると思いますが、





ポーセリンであるブルーフルーテッドのティーカップ&ソーサーと

ボーンチャイナのケーキ皿。いかがでしょうか、ちぐはぐな感じがしませんか?

今度はポーセリン同士で↓。





清潔感のある品のいいティータイムのセッティングになりました。

もう一例↓。





ボーン・チャイナのティーカップ&ソーサーにポーセリンのケーキ皿。

手抜き感が否めませんし、なんだか知性が感じられない。

ではこちらはどうでしょう?↓





↑ボーンチャイナ同士。しっくりきますね。

優しくて穏やかなお茶の時間のセッティングになりました。

 

ボーン・チャイナとポーセリンを同時に使用しないこと。

これがそれぞれの個性を生かすためのルール!

 

皆様も是非、ご自分の洋食器がポーセリンか、

ボーン・チャイナかチェックしてみてくださいね。

 

エレアカのテーブルコーディネート基礎コース『食卓の美学セミナー』では、

誰もが気持ちの良いと感じるコーディネートに必要なルールを

一つ一つ丁寧にお教えしています。



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Writer


エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko


福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。

90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。

2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。