朝夕涼しい風が感じられるようになりました。
さて、昨日より『おもてなし教室』の9月のテーマ、
「より良い人間関係」についてお話ししております。
昨日はより良い人間関係を築く秘訣を三つ上げさせていただきました。
詳しくはコチラ→人生をハッピーに!より良い人間関係の築き方
本日は「人生の課題」について考えてみたいと思います。
皆様はご自分が何のために生まれてきたとお思いでしょうか?
「人間みんな『自己表現』と『奉仕』のために、生まれてきてのよ!」と
母はお教室で生徒様みんなにお伝えしたものです。
そう、すべての人に共通の目標は『自己表現』と『奉仕』。
ですが今世における課題といえば、ひとりひとり違います。
病の苦しみ、貧困の苦しみ、孤独の悲しみ、誤解を受ける悲しみ、迫害を受ける苦しみ…
「え~!苦しみ、悲しみばかり?」
そう、私たちは苦しみ悲しみを通して、学ぶために生まれてきたのです。
もちろん、温かい家庭で愛を学ぶ、仕事の成功で喜びを学ぶということもありますが、
学べることの量も質も 喜びよりも困難の方が、はるかに多い(高い)ものです。
さて人間関係において、困ったシチュエーションが繰り返されることはないでしょうか?
しかもまったく違う人との間に、以前他であったのと同じような問題が発生し、
「あ…なんだかこのシチュエーション。前にも悩んだような気がする。」
と感じたことはありませんか?
それこそが貴女の今世における課題です。
前に遭遇した時に、きちんとクリアしなかったために、
場所を変え、相手を変えて、人生から同じ課題が出されているのです。
ある難しい数学の問題が出来なかったら、
繰り返し同じような問題がだされるのと同じですね。
ですので、問題が発生した時は、人のせいや環境のせいにせずに、
逃げずに真正面から取り組んで、きちんと解決し、原因を究明し、
再発防止まで検討しなければなりません。
もちろん時間もかかるし、精神的にもとても疲れることと思います。
でもそうしなければその問題は何度でも貴女の人生に浮上し、
貴女を悩ませることになるのです。
ある大きな街の入口で、おばあさんが石の上に座っていました。
そこに一人の旅人が通りかかり、おばあさんにこう尋ねました。
「これから入っていく街は、いい街ですか?幸せをくれる街でしょうか?」
おばあさんは旅人に応える代わりにこう尋ねました。
「あなたが住んでいた街はどうでしたか?」
「とても嫌な町でした。だから新しい街に移ってきたのです。」
おばあさんはこう言いました。
「あなたのいく街は、あなたが出てきた街と同じです。」
次に別の旅人が通りかかり、おばあさんに前の旅人と同じ質問をしました。
おばあさんは同じように尋ねました。
「あなたが住んでいた街はどうでしたか?」
「素晴らしい町でした!」
おばあさんは微笑んでこう言いました。
「あなたのいく街も、あなたが出てきた街と同じように素晴らしいですよ。」
嫌だからって場所をかえても、同じ問題に悩まされます。
なぜならあなた自身はちっとも変わって(学んで)いないから。
もし人生が停滞気味だな…と感じているなら、
どうぞまず目の前にある課題に取り組んでみてください。
現実に向き合って、問題点をリストアップし、ひとつひとつ何が問題なのか、
どのようにしたらよいか考え、簡単なことから順に手をつけていきます。
そしてきちんと問題をクリアし、晴れ晴れとした気持ちで前に進んだとき、
きっと待ち望んだ…いいえ、思ってもみなかったような、
新しい光が見えてきますよ。
エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko
福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。
90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。
2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。