2021.9.30

人間の中で一番尊いもの…それは個性。

今日も愛する者たちと楽しい一日を送れたことに感謝します。皆様も素敵な一日をお過ごしになったことと思います。

幼いころ、寝る前に子供たちに本を読んでくれるのは父の役目。「ガリバー旅行記」、「若草物語」、「八十日世界一周」…どんなお話もまるで見てきたかのように話してくれるのです。

Photo taken with Focos

その日の朗読終わると必ず「どう思った?」「どう感じた?」と感想を尋ねられます。わたくしは言葉で表現するのが苦手でしたが、「よかったね!と思った」とか「これからどうなるんだろう?と心配」とか、一生懸命答えたものです。

父はどんなに時間がかかってもわたくしが話すのを待っていてくれました。考えてみると、自分で考えて自分なりに答えを出し、それを勇気をもって表現するという練習になっていたように思います。

けれども学校では思ったことを口にして担任の先生にひどく叱られることがたびたびあり、次第に「思ったことを話しちゃいけない」「周りに合わせないといけない」と思うようになりました。

そして長じて教育実習をしたとき、学校で子供たちに求められるのは記憶力と協調性だけで、読書感想などにもすべて模範解答があらかじめ用意されているということを知りました。

大人にとってあるいは社会にとって「良い子」を作るための場所…それが学校でしょうか?わたくしは子供の「好き・楽しい」を育てることこそが教育であり、それをつかって自分を表現する方法を教える場所…それが学校だと思います。人間の中で一番尊いものは個性だからです。

エレガントライフアカデミーでお教えするテーブルコーディネートの知識や、刺繍のステッチ、紅茶の入れ方、お花の生け方…それらすべても、生徒様がご自分の個性や愛を表現するのに使っていただくためのツールです

それを用いて、どのように己を表現をし、どのように自己実現に役立てていくか?それが目的地です。皆様の中にはきっとほかの誰とも違う、これまで誰も見たことがない、素晴らしい宝が目覚めを待っているに違いありません。

答えはいつも、わたくしたちひとりひとりの中にあるのです。

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Writer


エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko


福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。

90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。

2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。