2016.3.20

再び『全国陶磁器フェア』へ!織部に九谷、萩に…潮人!?

風は強いものの良いお天気に恵まれました。お庭の水仙も花盛りです。

春休みの日曜日。皆様、いかがお過ごしでしたでしょうか?




わたくしは再び『全国陶磁器フェアIN福岡2016』に行って参りました。

本日は、先日ご紹介しきれなかった素敵な窯元さんたちをご紹介しますね。

 

まず大阪からお越しの『いっさい窯』さん。





魯山人の写しなど味わい深くどっしりした作風が通好みで、

料理屋さんやお茶の先生の顧客を多く抱えていらっしゃいます。

有田など磁器に偏りがちな私どもに、織部の良さをお教えくださったのもこちら。





ユーモアあふれる温かいお人柄のファンも多くいらっしゃいます。(創作陶器 いっさい窯 Y-44)

 

お次は九谷焼の『九谷百万石』さん。





エレアカ所有の九谷焼の半分はこちらでお分けいただいたものです

有田とはまた違う、力強い華やかさが素晴らしいですね。(九谷焼 九谷百万石 D-10)





次は萩焼の『昭雲堂』さん。



茶陶として有名な萩焼は、約400年前の秀吉の朝鮮出兵で招致された陶工たちが、

毛利藩主輝元の命によって作ったのが始まり。

 

ざっくりとした陶土の柔らかな風合いが特徴で、貫入(土と釉薬の収縮率の違いによってできる表面の細かなヒビ)や、使い込むほどに変化する色合いが魅力。

土の配合、釉薬の掛け具合、刷毛目など加え、

焼成の際の炎による偶然が生み出す効果などによって、こんなにも多彩になるとは…!

素晴らしいですね。(A-2 萩焼 昭雲堂)





さて、最後はちょっと変わり種をご紹介。宮崎からお越しの『潮人(ちょうじん)』さん。



関東の生まれのサーファーながら、宮崎の波に魅せられ、移住。

農業をしながら、飽いた時間に作陶。でも人生のメインはあくまで波だとか…。

作品のテーマも”波”だそうです。(C-10 潮人 Chojin)





『全国陶磁器フェアIN福岡2016』は明日21日(月)5時まで。

まだお運びでない方は是非一度お出かけください。

きっと、皆様の食卓を彩ってくれる素敵な和食器との出会いが待っていますよ。



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Writer


エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko


福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。

90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。

2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。