2016.6.24

原田治子、最期の日々。感謝と努力と謙遜と…

本日6月24日は、わたくしの母であり、エレガントライフアカデミー創始者

食卓演出家・原田治子の一周忌にあたります。





↑『Cooking & Sweets』の生徒様より。母がいつもレッスンの時に使っていた椅子の横に置いて。

 

久しぶりにホームページをご覧になって、お知りになった方、

エレアカのface bookでおわかりになった方…、

いつも元気で明るい母でしたので驚いた方も多いと思います。

私にとっても急なことでしたので、現実を理解するのが大変で、

具体的なことはほんの数名の身近な生徒様にしかお話ししておりませんでした。

母の一周忌にとお贈り頂いたお花の写真をお目にかけながら、

母の最期の日々についてお話しさせていただこうと存じます。





↑『花匠』さんにご依頼いただいたので、母の好みがとても良く反映されています。

 

いつものように良く父につくし、生徒様方を愛し、ジム通いに励む日々を送っていた

昨年3月初旬、昼食後に吐き気におそわれた母は、救急車で病院に運ばれました。

脳出血の診断を受けましたが、手術などは免れ、主治医の先生からは投薬と安静の後、

リハビリという入院計画を頂戴しました。





↑母のお嫁入り道具のピアノの上にシンメトリーにお花を贈ってくださったのは

20年来お付き合いさせていただいている母の生徒様。こちらも『花匠』さん作。

 

出血した場所が小脳ということで吐き気があり、なかなかお食事をとることができない→

栄養が取れず力が出ない→リハビリが進まない…という様態が続きましたが、

お医者様、看護師さん、リハビリの先生にいつも笑顔で接し、

氷枕を替える、血圧を測る、お薬を飲ませてくれる…

すべてのアクションごとに『有難う。』と頭を下げ、気が付けば、

ノーメイク、パジャマ姿にもかからわず、

『治子さま、治子さま』と皆様に慕われておりました。





↑母は生前から葬儀の花を依頼するほど『花匠』びいき。とても喜んでいると思います。有難うございます。

 

4月中旬リハビリ専門の病院に移ってからも吐き気は続きましたが、

リハビリの先生方をとても慕って、真剣に取り組み、

いつしかお食事もいただける量が少しずつ増えていき、先生も驚くほどの回復を遂げ

予定より1ヶ月ほど早く退院の許可をいただけることになりました。

退院の日程が決まると、お世話になった看護師さん、リハビリの先生に

お歌のプレゼントをするんだといって、リハビリの合間に練習をし、

『すみれの花咲く頃』や『菩提樹』などを立派に歌って拍手喝さいを浴び、

5月の中頃にはバラの咲き誇るマイホームに帰ることが出来ました。





↑アイボリーと紫の組み合わせ、優雅でエレガント。母らしいですね。

 

真面目な努力家の母は退院前、

担当のリハビリの先生お二方に『自宅に戻ってもリハビリ頑張ります。

1ヶ月後に成果を見ていただけますか?』と病院のロビーでお会いする約束を取り付けて、

本当に毎日、先生方が作ってくださったメニューにそってリハビリを続けました。

 

自宅でお教室の日は、言葉の出にくさやふらつきが残っていたにも関わらず、

一生懸命な笑顔で現れ、生徒様をびっくりさせ、

『章子のお教室を続けてくれて有難う。』としわがれた声でお一人おひとりに言いました。

 

つづく…。

Category

Writer


エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko


福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。

90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。

2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。