連休の合間の平日、いかがお過ごしでしたでしょうか?
窓辺のアイスバーグ。完全に開くとこんな感じに。花芯がキレイ。
『原田治子Story』、楽しみに読んでくださって、有難うございます。
なかなか続きが書けなくてごめんなさい。
何と申しましょうか。『原田治子Story』は私が書くのではなく、
『次はこれを書いてね!』という母からの希望があって書いている感じなので、
それがないとまとまらないと言いましょうか、気合が入らないといいましょうか…。
そのうち必ず続きを書きますので、もう少々お待ちいただければ幸いです。
代わりと言うのは何ですが、母についてふと思い出したことございますので、
本日はお庭のお花の写真をお見せしながら、それについて書かせていただきます。
ジャーマンアイリス、花茎4本が次々咲いています。奥にはジギタリス、コデマリ、デルフィニューム。
私が子供の頃、『ブッシュマン』、正しくはサン人、
アフリカ、カラハリ砂漠に住む狩猟採集民族が話題になったことがあります。
彼らについての本を呼んだ母は、自然を敬い、過不足なく狩猟採集し、
身分や地位などがなく、男女も全くの平等という彼らの社会にとても感銘を受け、
よく話してくれました。
沢山のエピソードの中でも、母の一番のお気に入りは『スタインボック』のこと。
小型のレイヨウの一種で、肩型45~60㎝ほどの草食動物。
半砂漠や雑木林まで生息地は様々ですが、群れを作らず、単独行動をするため、
姿を見ることは『ブッシュマン』であってもまれだそう。
その『スタインボック』を『ブッシュマン』は精霊として、敬っているのだそうです。
なぜなら『スタインボック』はどんな名人が射ても弓があたらない、
神様が守っているからというのです!
テッセン。日があまり当たらないところなのですが、沢山お花を付けました。
ある方が『三本の矢』の話をしてくださったことがあります。
(アベノミクスには関係ありませんよ。)
突然の不幸に見舞われたとします。これが一本目の矢。
2本目の矢は、そのダメージによって自分の精神と体まで害してしまうこと。
さらに、それによって友人を傷つけたり、仕事に穴をあけてしまい、
信用を失うことが、三本目の矢というのです。
そして二本目、三本目の矢のダメージは、一本目の矢よりずっと大きく、
回復まで数年かかることも珍しくないのだと…。
アフリカの野生動物に限らず、わたくしたちも危険がいっぱいの世の中に生きています。
どんなに気を付けていても、災難や不幸、悪意などから完全に逃れることは出来ません。
でも、スタインボックのように射られても『傷つかない』ことは、出来るかも知れませんし、
『三本の矢』のお話しでいえば、二本目、三本目の矢は避けることが出来るかもしれません。
ダイダイの花。花は地味ですが香りがゴージャス!玄関一歩出ますとこの香りに包まれます。
母は『我が道を行く』申しますか、誰の思惑も気にしないところがありました。
そして、自分は守られているから傷つかないんだ、と強く信じていました。
でもそれは、もともとそういう性格だったのではなく、
そういうふうに努力したからだったのかも知れないと、ふと思った…今日でした。
エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko
福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。
90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。
2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。