蒸し暑い一日でした。温度計は32度を指しています。
…溶けそうです。
お約束しましたナフキンのたたみ方をまだ掲載していませんでした。
テーブルコーディネート基礎コース『食卓の美学セミナー』の生徒様も、
差し上げましたプリントよりもエレアカBLOGを見て復習なさっているようですので、
本日掲載させていただきますね。
↑『ヨット』。少し難しいので、細かくカット割りしてお目にかけます。
① 45×45cmぐらいの麻100%のナフキンを用意。
② 1/4の正方形にたたみます。
③ 更に1/2の三角形に折ります。角が4枚重なっている方を上にしてください。
④ 二等辺三角形の頂点を抑えながら、両角を下向きに折ります。
逆さまのきつねの顔のような形になりました。
⑤ 逆さまのきつねの耳の部分を両方とも下に折り込みます。
⑥ そのまま半分に折って、左手でしっかりと持ちます。
そうしますと舟形のところに、角の部分が四枚重なっていますので、
⑦ 右手で一枚ずつ引っ張りあげます。
左手でしっかり押さえて、右手でしっかり引っ張り上げてください。
⑧ はい、出来ました。『ヨット』です。
下の部分が船の部分、四枚引っ張り上げたのがヨットの帆。
夏のおもてなしに青いテーブルクロスに、白いヨットを浮かべたり、
お子様のパーティーに色とりどりのヨットを並べても可愛らしいですね。
ポイントは必ず麻100%の正方形のナフキンを使うことと、
帆の部分をしっかり引っ張り上げること。この二つがそろわないと形が崩れてしまいます。
さて、もう一枚ごらんください。
↑ひざに置くため、『ヨット』をほどいたところ。
麻なので、折りじわがしっかりついています。
でも実はこれこそが、ナフキンワーク(ナフキンフォールディング)が
ナフキンリングより格上と言われるゆえん。
『え~!なんでしわが!?』
ナフキンワークは麻100の%清潔なナフキンを、丁寧にアイロンがけしたものでなければ、
キレイな形が出来ません。
ナフキンリングはナフキンを筒状にしてリングに通すだけですので、
麻100%の必要も洗い立て、アイロンかけたての必要もありません。
どうかすると他人が使用したものをそのまま、リングに通すことだって出来ます。
でもナフキンワークはしっかりと折りじわが付くので、
決して使いまわすことが出来ないのです。ひとめで分かりますからね。
ナフキンワーク = 上質で清潔なナフキン = ホステス(レストランオーナー)の心意気
なのです。
一度のもてなしを大切にする気持ち、もてなす相手を大切にする気持ちがあらわれる
ナフキンのたたみ方。いかがでしたでしょうか。
この夏はナフキンワークにチャレンジして、素敵なもてなしを楽しんでみてくださいね。
言葉以上のにあなたの人柄が伝わるはずですよ。
エレガントライフアカデミーのテーブルコーディネート基礎コース『食卓の美学セミナー』は
月一回、一回2時間。 コーディネートのテクニックだけでなく、
ナフキンワークを始め、家族やお客様をお喜ばせするための色々をお学びになれます。
エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko
福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。
90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。
2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。