2016.2.1

“希望の黄色と儚げなスミレが織りなす” 2月のテーブルコーディネート

 2月に入りました。いよいよエレガントライフアカデミーの新学期です。

週末からの食卓の美学セミナーのために、テーブルコーディネートをチェンジ。





テーマカラーは年間コースの初回ということで、希望を表す『黄色』。

テーマアイテムは1月から引き続き『スミレ』ですが、テーブルクロスが、変わるとずいぶん印象が違って見えると思います。

 

テーブルマットは天然シェル(貝)でつくられたもの。

使用された貝の大きさ、輝きによって一枚一枚微妙に表情が異なります。

メインの食器はアビラントの『ユージニー』





『ユージニー』のディナー皿にケーキ皿を重ね、その上にガラスのコンポートを置いています。

これは”魅せるテーブルコーディネート”のためのテクニックのひとつで、

食器は3枚まで重ねて良いとされるので、それによって『高さ』を出しています。

また同時にもてなしの内容を、お客様に予感していただくためでもあります。

 

ナフキンはシンプルにダイヤ型にして、

スミレのアートフラワーをあしらったナフキンリングで家庭のもてなしならではの”ぬくもり”をプラス。

『ユージニー』と同じ、”アール・ヌーボー調”のミニカードを添えています。

コーヒーまたは紅茶のもてなしの時は、プレートの右にカップ&ソーサー

ソーサの上、カップのハンドルの下に縦にティースプーンを置きます。

 

センターピースは、程よく成長した春の寄せ植え。

周りに蝋製のヒヤシンスの球根を飾って、『萌出づる』感じを強調しています。

新しい出会いへの希望を胸に、新たな一歩を踏み出そうとする、

皆様(そして私自身)へのエールを込めたテーブルコーディネートです。



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Writer


エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko


福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。

90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。

2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。