本日は大好きなお姉さま方のフラワーアレンジメント教室でした。
お題は、先日からブログでお見せしていますこちら↓。
早春の森の中に、一か所だけとてもよく陽が当たる場所があって、
そこにひっそりとヒヤシンスが群生している・・・そんな景色を表現しています。
ボール型ガラス花器にフローラルフォームをセット。
花器とフローラルフォームの間に水苔を入れて、フォームを隠します。
フォームの中心に、白のヒヤシンスを三本、その周りにパープルのヒヤシンスを4本立てます。
ヒヤシンスは茎が太く柔らかいので、フローラルフォームに刺しにくい花材。
水切りをしたらよく茎元の水分を拭いて、テープでしっかり締め、
さらに茎の中に竹串を通してから、一気にフォームに刺します。
パープルのヒヤシンスは白より4~5cm低く入れます。
次に猫柳をパープルのヒヤシンスより2~3cm短く入れます。
更に白のニゲラを猫柳と同じぐらいの高さに入れます。
足元は、テマリ草とゲーリックでナチュラルに隠します。
ゼンマイで春の息吹の力強さを、
ミスカンサスで、軽やかさと柔らかさを出します。
出来上がりましたら、道具とごみを片付けて、完成作品をデッサン。
デッサンすることで、2度活けたと同じぐらい、頭に入ります。
自分の作品を前に記念撮影。
作品もご自身も、皆様とってもきれい…。
母がよく申しておりました。
「心が本当に美しくないと、美しいものは生み出せないのよ。」
皆様母の生徒様でいらっしゃいました。母亡き今もこうして、毎月お通い下さっています。
「治子先生が一番心配なのは、章子先生のことに違いないわ。
治子先生への感謝に、今私ができることは、章子先生を支えることだわ…。」
お一人お一人が、そんな気持ちを抱いて、
子育てや、お仕事や介護でお忙しい時間を縫って、通ってきてくださるのです。
眼差しから言の葉からそんなお気持ちが伝わってきて、
胸がいっぱいになります…。
表面上は私が講師としてフラワーアレンジをお教えしているけれど、
本当に美しいのは、皆様がこうして胸いっぱいに抱えてきてくださる心の花束。
皆様がお帰りになった後も、その花束に包まれて幸せなひとときを過ごします。
こんなに優しくしていただける資格が、私にあるのかしら?
いつか皆様にご恩返しをできる日がくるのかしら?
…そんなことを考えながら、今日も一日が過ぎようとしています。
エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko
福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。
90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。
2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。