「自己表現が一番大切」と言いますと、「何をしたら良いかわかりません」というお答えが返って来ることがあります。現代人はしなければならないことが多すぎて、心の声に耳を澄ます時間がないのでしょう。
まずは「しなければならない」と思うことは極力やらないでみてください。「しなければならない」と感じることは「本当はやりたくない」ことです。「人からなんと言われても良い」と思えばやめられるはずです。大丈夫、やらなくても人生が急激に悪化したりはしません。「やりたくないこと」をやめると、本当にやりたいことが見えてきます。
「あ…美味しい紅茶をのみたいな」とか「髪を切りたいな」とか「映画を見に行ってみようかな」とか、はじめはそんなことで良いのです。小さいことからコツコツと自分がしたいことをしていくと、次第に少し大きな「したいこと」が出てきます。「コツウォルズに行ってみたい!」「ピアノに再チャレンジしてみたい!」そうすれば資料を取り寄せて検討してみる。その過程で他にしたいこと、行きたいところ、さらに一緒にそれを楽しむ相手が見つかるかもしれませんね。
自分の大切な時間を「したくない」ことで埋めるのをやめて、心の中の小さな声に耳を澄ましてみてください。あなたの心はあなたが耳を傾けてくれたことに喜んで、どんどん夢を語りだしてくれるはずです。
そして小さな一歩を踏み出してください。そこから喜びや愛、感謝と情熱に満ちたあなただけの素晴らしい人生が始まるのです。
エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko
福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。
90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。
2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。