2016.1.22

心を温めるミルクレープの想い出。~ お菓子と料理教室 ~

1月のCooking & Sweets はミルクレープをお教えします。

教えることが何もないくらいとても簡単なのですが、リクエストなのでいいかな?

 

寝かせておいたクレープ生地をフライパンで焼いて、

お砂糖とブランデーを加えて固く泡立てた生クリームをはさみながら、

20枚積み重ねて出来上がり。

すぐにはグラグラして切れないので、

ラップをして冷蔵庫に半日ほど入れてから、カット。





お皿にホールのまま置いて、ラップをふんわりかけて、

持ち寄りパーティーなどに持参すると、とっても喜ばれますよ。

 

ミルクレープには思い出があります。

フランス留学中、ホームステイ先で誕生日を迎えたのですが、

一緒にホームステイしていたドイツからの女の子とオランダからの女の子が

何やら二人で珍しく、キッチンにこもっているなと思ったら、

私のために作ってくれていたのです。

「まあ、ミルクレープ作ってくれていたの!?」というと、

「これは、ミルクレープじゃない!」と言います。

一見似ているのですが、ドイツやオランダで、

誕生日に相手の幸運を願って作る特別なお菓子なのだとか。

よく見ると生クリームだけでなく、イチゴジャムや、マーマレードも挟まれています。

一層ずつ、相手に贈りたい幸福を口に出して願いながら、重ねるのだそう・・・。





いつもお洒落やボーイフレンドの話に夢中で、勉強はそっちのけ。

毎週土曜は映画の後、バーで遊んで朝帰り。

そんな二人がこんな心のこもったプレゼントをしてくれたこと、

そして私の人生に20項目もの幸福を願ってくれたことに感激して、

涙ながらに食べたのでした。

 

二人がそのお菓子の名前をなんといったのか…どうしても思い出せません。

その後調べても分からずじまい。

いつの日か、わかる日が来るのかな?ずっと分からないままかな?

ミルクレープを作るたびに私の心を温めてくれる、大切な思い出です。



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Writer


エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko


福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。

90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。

2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。