「先生はいつも今の幸せにフォーカスするようにおっしゃいますが、やはり将来の心配がつきず、今を楽しめません。老後のお金、病気、孤独死…。どうしたら未来の心配が消えますか?」
わたくしは未来を心配しません。過去の経験から「必要なものはすべて与えられる」ことを知っているからです。
例えば父の介護。母の死後どうしようもなくなって行き詰っていましたら、何処からともなく助けてくれる人たちが現れて、父らしく尊厳のある善い最期を送らせてあげることが出来ました。またメモリアルコンサート。頼りにしていたひとたちからはそっぽを向かれましたが、想定以上の大物演奏家や一流デザイナー、お弟子さんたちに支えられ、とても素晴らしい演奏会になりました。
フランス留学やWEBサイト開設もそう。経験や自信、豊富な資金があったわけではなりません。ただ「こうしたい」とイメージしたことを「やるんだ」と決めて、一歩を踏み出しただけ。そうすると良いアイディアが浮かんだり、良い出会いがあったりして、思っていた以上の素晴らしい結果が得られてきたのです。
きっと皆様にもそのような経験があることでしょう。
それに未来がどうなるかは誰にも予測できません。備えるにしても今の情勢が続くと想定してですが、わたくしたちの子供の頃は30年後には石油は枯渇しているはずではなかったですか?実際はシェールオイル技術や代替エネルギーも開発されていますよね?それなら数年後にはフリーエネルギーが普及していたり、ほとんどの病気が克服された世界になっていないとは誰にも言えませんね。
つまり喜ばしい未来がやってくる可能性も大いにあり、また常にフォーカスしたものが引き寄せられるという「宇宙の法則」を知っている人なら、困る未来にフォーカスすることの無益さをよくご存じのはずです。
今、目の前にある自然、物、人に感謝して、精一杯愛しましょう。それらは私たちに必要だから、与えられたものです。宇宙は私たち以上に、私たちひとりひとりに何が必要かを知っているのです。
エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko
福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。
90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。
2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。