2017.6.23

感謝と逃げない姿勢、そして『聖なるあきらめ』…原田治子の人生。

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明日は母の二周忌になります。

最初の内は悲しくて悲しくて、夢の中さまよっているような感じでしたが、

最近は涙を流すことは少なくなりました。

 

その代わり、今は母の人生について考えてます。

本日は母のためにいただいたお花をご覧に入れながら、

追憶にお付き合いいただこうと思います。





母は多くの人に愛された人でした。

幼い頃、娘時代、新婚時代、子育て中、そしてお仕事を始めてからも…。

いつも要所要所でいろいろな人が現れて、普通以上の力を貸して下さるのです。

それは母が子供のように素直な心を持ち、人を信頼して、

いつも周りに感謝し続けたからではないでしょうか?





そして自分に与えられたことを、決して投げ出さず、真正面から取り組む

というのも母の生き方でした。

でもすべて自分の責任のように感じるところは、少し気の毒だったかな?

そんなに何もかも背負わなくても良かったのに…。

 

最期のころ(…と言っても表面上は元気に自宅で暮らしていたのですが)、

しきりと口にしていたのは『聖なるあきらめ』という言葉でした。

いつも頑張って色々なものを獲得していった母の人生の、最後の学びが

『あきらめ』だったということに、複雑な思いがします。

でも決してネガティブなことではなく、『あきらめない』より尊く、

『負けない』より美しい…そんな気がしてます。





同様に「人は生きたように死ぬ」ということもよく申しておりました。

聖人のように生きた人は、聖人のように死に、

周りに迷惑ばかりかけて生きた人は、迷惑な死に方をする…というのです。

すこし残酷で、怖いですね。

でも確かに母は感謝と共に生き、感謝と共に亡くなりました。

 

これが真理としたら、わたくしたちもどのように死にたいかを考えて、

そのように生きたらよいのかも知れません。

いいえ、思わず知らずすべての人がそのように生きているのかもしれませんね。



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Writer


エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko


福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。

90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。

2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。