2017.5.10

新緑の季節、端午の節句を意識したもてなしの食卓

降るかな?降るかな?…と思わせて、降らず!むむむ…。

最近のお天気は全く油断がなりません。(^^;

 

さてテーブルコーディネート教室『食卓の美学セミナー』でお目にかけた食卓の内、

スズランをテーマにしたティータイムのテーブルを、昨日お目にかけたので、

本日はもう一卓の方をご覧入れますね。





端午の節句をイメージしたランチタイムの和の食卓です。

テーブルクロスはフランス『ボービレ社』のトプカピシリーズ。華のある群青色が私好み。

実は学生時代に最初にコーディネートした食卓にこのテーブルクロスを用いました。

黒の長角盆は『象彦』。

コックスコームに畳んだ黄緑色のナフキンはミュリエル・グラトーです。

お箸は若竹色の輪島塗。

箸置きはガラス製で涼し気に





メインの食器は『其泉窯』の蓋付雑煮椀

もてなし当日の気温によって、温または冷のオードブルをお出しします。

下には深川製磁の花丸のプレートを敷いて、

雑煮椀をお下げした後に取り皿として用いても。





5月らしく、兜型の珍味入れを使用。

中にはスライスしたカラスミを大根でサンドしたものや、

きゅうりの蛇腹切りにいくらを乗せたものなどを。





5月から夏ですので、竹かごも。器としては揚げ物を入れますが、

テーブルコーディネートでは料理は盛れないので、

楓の枝をふわりと置いて、涼し気に。





グラスは二つ。長崎切子には食前酒として梅酒

透明なステムの長いラッパ型のグラスには、お水、白ワイン、ビールなど…

それぞれのお好みのお飲み物を。





センターピースのお花は、センターラインに四つ並べて。

菖蒲を二本ずつ乾山ですっと立てて、石と楓の葉で足元を隠しています。

実は花器はガラスの灰皿。

 

新緑の季節、菖蒲の花をめでながらランチタイムのおもてなしです。

Category

Writer


エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko


福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。

90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。

2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。