降るかな?降るかな?…と思わせて、降らず!むむむ…。
最近のお天気は全く油断がなりません。(^^;
さてテーブルコーディネート教室『食卓の美学セミナー』でお目にかけた食卓の内、
スズランをテーマにしたティータイムのテーブルを、昨日お目にかけたので、
本日はもう一卓の方をご覧入れますね。
端午の節句をイメージしたランチタイムの和の食卓です。
テーブルクロスはフランス『ボービレ社』のトプカピシリーズ。華のある群青色が私好み。
実は学生時代に最初にコーディネートした食卓にこのテーブルクロスを用いました。
黒の長角盆は『象彦』。
コックスコームに畳んだ黄緑色のナフキンはミュリエル・グラトーです。
お箸は若竹色の輪島塗。
箸置きはガラス製で涼し気に。
メインの食器は『其泉窯』の蓋付雑煮椀。
もてなし当日の気温によって、温または冷のオードブルをお出しします。
下には深川製磁の花丸のプレートを敷いて、
雑煮椀をお下げした後に取り皿として用いても。
5月らしく、兜型の珍味入れを使用。
中にはスライスしたカラスミを大根でサンドしたものや、
きゅうりの蛇腹切りにいくらを乗せたものなどを。
5月から夏ですので、竹かごも。器としては揚げ物を入れますが、
テーブルコーディネートでは料理は盛れないので、
楓の枝をふわりと置いて、涼し気に。
グラスは二つ。長崎切子には食前酒として梅酒。
透明なステムの長いラッパ型のグラスには、お水、白ワイン、ビールなど…
それぞれのお好みのお飲み物を。
センターピースのお花は、センターラインに四つ並べて。
菖蒲を二本ずつ乾山ですっと立てて、石と楓の葉で足元を隠しています。
実は花器はガラスの灰皿。
新緑の季節、菖蒲の花をめでながらランチタイムのおもてなしです。
エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko
福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。
90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。
2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。