先日お約束したナフキンフォールディング(ナフキンのたたみ方)を公開しますね。
『コックス・コーム』というたたみ方です。
① ナフキン(45×45)を四つ折りの正方形にする。
② 四枚重なっているところの一枚をとって、三角形に折り返す。
③ 折り返した部分を、斜めプリーツに3回折り返す。いち、
にい、
さん。斜めプリーツが出来ました。
④ その下のもう一枚も同じように、斜めプリーツに折る。
一枚目と二枚目の、それぞれ最後の小さい三角形が、対角線で向かい合うように。
⑤ 90度回転させ、小さい三角形を親指で押さえながら、
上下に半分にたたむ。(左右半分じゃないですよ、上下。)
⑥ 二等辺三角形の両角を持ち上げて、組み合わせる。
シャキーン。
⑦ そおっと、裏返せば・・・・
『コックス・コーム』の出来上がり。
ふんわりして、可愛いですね♡。
↑正面から見たところ。↓立ててみたところ。
置き方によって、表情が違いますね。
『コックス・コーム』とは鶏のとさかのこと。
でも、ナフキンの色によって花びらみたいに見えたり、つぼみみたいに思えたり…。
テーブルコーディネートは食器、グラス、カトラリーと固い素材の集まりですので、
ナフキンフォールディングで柔らかさを出すというのは重要なこと。
また、どうしてもフラットになりがちな、テーブル上に高さを出すことができ、
遠目で見たときの見栄えがぐっと良くなります。
でも私がナフキンフォールディングを重要視するのは、
ホステス(女主人)の真心を表す最高のアイテムだと思うから。
綺麗に洗って、ピシッとアイロンをかけたナフキンを、もてなしの直前に、
お客様のお顔を一人ひとり思い浮かべながら、そっと優しくたたんで置きます。
皆さんお変わりないかしら?
あの方のお嬢様のご受験いかがだったかしら?
先日のご旅行のお話し、うかがえるかしら?
皆さん、おもてなし喜んでくださるかしら?
そしてもてなしのテーブルに込めたそんな気持ちは、必ず伝わると思うのです。
エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko
福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。
90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。
2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。