秋冬は焼き菓子が美味しい期間。オーブンからの温かい空気に乗ってお家中に広がる良い香りは、作る側食べる側、双方に幸せを感じせてくれます。
11月、生徒様にお召し上がりいただきましたのは林檎のタルト。こちらはパリのコルドンブルーで習いましたレシピですが、フランスと日本ではリンゴの甘さ固さなどが異なるので、お砂糖やレモンの使用量は変えることになります。
パート・シュクレのタルト台に炒めたリンゴを敷き詰め、トップにはリンゴのスライスを薔薇の花のように並べます。焼き上がり後にアプリコットジャムを塗ると、艶が出し効果だけでなくカットした時に形が崩れにくくなります。
こちらのタルトやタルト・タタンなどのスイーツだけでなく、ソテーやサラダに使ったり、秋冬は毎日のようにリンゴをいただきます。
皮を少し一緒に煮てピンクに色づけたリンゴのコンポート、シナモンスティックを刺した焼きリンゴ、クレープのアップルジャム包み…母のキッチンにもいつもリンゴがありました。
エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko
福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。
90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。
2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。