皆様もやっとコートなしにお出かけがお出来になったのではないでしょうか。
わたくしは 無事、『おもてなしのインテリア花』の初回を終え、
新しいコースのビジョンが描け、ホッとしているところです。
来週からはテーブルコーディネート基礎コース『食卓の美学セミナー』を開催いたします。
エレガントライフアカデミーは今ではたくさんのコースがありますが、
29年前、母がお教室を始めたのは、テーブルコーディネートのお教室からでしたので、
『食卓の美学セミナー』は今でも一番力をいれているコースです。
3月のテーマは『和食器の知識』。
和食はユネスコの世界無形文化遺産に登録されたことが、記憶に新しいですが、
食材や料理だけでなく、季節の催事や地方の伝統など『和食を取り巻く日本文化』が
評価されてのことだということをご存知でしょうか?
その中にはもちろん、和食器や和食のマナー、しきたりなども含まれています。
世界文化遺産に登録されたとなれば、私ども日本人は皆それを正しく継承し、
次の世代に伝える責任を負うことになるのですから、
『和食器の知識』を身につけることはますます重要になりますね。
詳しいリポートは来週のセミナー明けにいたしますので、お楽しみに。
さて、昨日のレッスン後のお茶の時間のために、しつらえましたテーブルコーディネート。
片づける前にもう一度写真にとってみました。
桜餅とほうじ茶で、和みの茶会。
桜の湯のみと土瓶は京焼。
桜形の菓子皿は伊万里鍋島焼『畑萬陶苑』です。
『畑萬陶苑』は生地の白さ、絵付けの繊細さ、なにより鍋島藩主御用達の風格が素晴らしく、
母は毎年大河内山の本店に訪問させていただいておりました。
近年は伝統を継承しつつ、新しいアイテム、絵柄の開発にも力を入れていらっしゃり、
お若いファンをどんどん獲得していらっしゃいます。
暖かくなったとはいえ、お花見はもう少し先…。さくらのお皿とお湯のみで、
ゆっくりお茶をいただきながら、花がひらくのを待つというのも、
良いのではないでしようか?
エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko
福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。
90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。
2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。