今日は曇り、ときどき晴れの穏やかな日和。昨日の雨風は無かったことのよう…。
でもバラの新芽が一気に伸びているのをみると、しっかり降ったことがわかります。
暖かな太陽の光も大切だけど、 厳しい雨風は植物の成長を促す大きな力がある。
人生も同じかな…?
さて、先日より引き続き、
4月のテーブルコーディネート教室『食卓の美学セミナー』のリポートをしたいと存じます。
テーマは『洋食器の知識』。本日は“ショープレート”についてお話ししたいと思います。
“ショープレート”別名、”位置皿”はお料理がでる前から、お席の正面に置かれてるお皿のこと。
↑このような感じですね。ディナー皿より大きい、直径30㎝ほどの大皿で、
レストランが自分の顏として力をいれて準備するものです。
上の写真のようなシルバー製+オリジナルロゴが入ったものや、
大胆かつカラフルな総柄のものが一般的。
お客様へ『お待ちしておりました。こちらにおかけ下さい。』という意味があります。
ショープレートにはお料理が盛られることはありません。
お料理のお皿と入れ替わるようにして、下げられるからです。
見るだけのお皿ということでショープレート、
座る位置を示すお皿として位置皿と呼ぶわけですね。
レストランやホテルではそれでも良いとして、
家庭では使わないお皿を用意するのはちょっともったいない…。
そこで私どもは、ディナー皿とオードブル皿の組み合わせで、
自分でショープレートを作ることをご提案しています。
今月のテーブルコーディネートですと、このような感じですね。↓
↑ダークグリーンのディナー皿とラディッシュの柄のオードブル皿の組み合わせ。
ラディッシュのお皿には、実際オードブルを盛ってお出ししますし、
ディナー皿は、スープ皿の受けとして用いたのち、メインディッシュを盛ります。
生徒様にも、別テーブル↑に用意したプレートの中から自由に組み合わせて、
それぞれショープレートを作っていただきました。
↑こちらはピンクのディナー皿にハンドペイントのブーケ(花束)柄のお皿を重ねて。
春らしいスイートな雰囲気なかにも”シャープさ”を感じます。
↑こちらはミントカラーのディナー皿に、
フランスのシテコロ社のブラックと金で図案化した植物を描いたオードブル皿を重ねて。
テーブルマットも変えてあります。涼し気で大人っぽく、洗練されたショープレートが完成。
↑こちらも夏にぴったりのショープレート!
ガラス製のディナー皿にブルーとミントのドルフィン柄のオードブル皿を重ねて。
エレガントでシック!大人向きですね。
↑こちらはシルバーのプレートの上に、
黒地にスズランのオードブル皿(ティファニー社)を重ねてくださいました。
テーブルマットの黒のガラス製のものに替えて、なんと素敵なのでしょう!
大胆さと繊細さが同居した、大迫力のショープレート。ぞくぞくしますね。
↑さて最後は、同じく黒のガラス製テーブルマットにシルバーのプレート。
一番上には古伊万里の8寸皿を重ねました。外国の方をお迎えする時など、いかがでしょう。
食を通して日本の文化にお触れいただくアイディアです。
生徒様方、素敵なショープレートを有難うございます。
今まで気づかなかった、新たな組み合わせをお教えいただきました。
2~3枚のディナー皿と5~6枚のオードブル・ケーキ皿で
驚くほどたくさんのショープレートが出来ます。
もてなしの趣旨や季節感、ゲストのご趣味などに合わせて、
色々な組み合わせでショープレートを作ってくださいね。
お客様をお喜ばせすると同時に、”自分らしさ”発揮することが出来ます。
エレアカのテーブルコーディネート基礎コース『食卓の美学セミナー』では、
講師作品をお見せしたり講義をするだけでなく、
テーブルコーディネートで自己表現をする楽しさをお伝えしたいと存じております。
エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko
福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。
90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。
2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。