今月のラストはお料理教室『Cooking & Sweets』。
お菓子とお料理を毎月交互にお教えしているこちらのお教室、順番的にはお菓子の月でしたが、
この時期母が桜をテーマに和のおもてなしをすることをとても好んでおりましたので、
頑張ってしてみました。きっと母も一緒におもてなしして、喜んでいるはず!
お料理はいつも家族でいただいていて、作り慣れているものを、
器や盛り付けでもてなし料理にするのが、エレアカ流。
実習していただきましたのは、こちらの5品↓。
『竹の子と帆立貝の温前菜』。竹の子は下処理からお教えします。
つくしと菜の花も添えて、春らしく♡
『翡翠色の茶碗蒸し』。深川製磁のデミタスカップを茶碗蒸し椀に見立て使い!
グリーンピースの裏ごしでソースを作り、エビとアスパラをトッピングしています。
『分葱の酢味噌和え』本日は烏賊も入れました。
食感が複雑になってもてなしらしくなますね。刻み柚子がさわやかな良い香り!
『鯛の桜飯』。鯛飯だけではちょっと地味。塩漬けの桜を塩抜きして、
刻んで一緒に入れると、春らしいし、時折感じる酸味が嬉しい。
『蕗とベーコンのおひたし』も我が家の定番。ふきが庭に大量に自生しているので。
春先の若いうちに摘んで、作ります。シャキシャキの食感もお喜びいただきました。。
久留米や八代、お遠くからのお越し、有難うございます。
母がいたころと変わらず、お迎え出来て本当に嬉しく存じます。
皆様のお喜びになるお顔を想像しながらの準備は、
なんとやりがいがあって、楽しいことでしょう。お教室中やもてなし中はもちろん、
お片付すらも、お喜びの声を想い起したり、不十分だった点を反省したりしながら
楽しむことが出来るのです。
『家族をはじめ、人を喜ばす工夫をする。』
これは母が初めて自分でつくったレジメにある言葉…。
人を喜ばせたいと思うことが、素晴らしいものを生み出す原動力になり、
それまでできなかったようなことまで、出来るようになります。
木に次々にお花が咲いていくように、自分自身がどんどん成長していき、
さらに周りにまで波及して、花いっぱいの大きな並木になる可能性すらあるのです。
そしてそれは、決してもてなしに限ったことだけではなく、
人生すべてにおいて言えるのではないかしら?
母が思い描いたフラワーロード、わたくしも夢見ながら日々励みたいと存じております。
本日は前々からのリクエスト、素材のお分けもいたしました。(わけぎ、つくし、竹の子など…)
今後も、生徒様にお喜びいただけるように、いろいろ改良し、
リクエストにもお答えしていきたいと存じております。
今後ともどうぞよろしくお導きくださいませ。
エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko
福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。
90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。
2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。