すっかり冬に逆戻り。庭の水仙も寒そうに北風に吹かれています。
でもエレアカは春爛漫。桜の盛りです。
テーブルコーディネート基礎コース『食卓の美学セミナー』3月のテーマは『和食器の知識』。
生徒様にお目にかけるため、エレアカ所有の和食器の一部を並べてみました。
和食器には丸に四角、扇型、雲型、松型、梅、もみじ…色々な形があります。
西洋、アジア、アフリカ、ロシア、南アメリカ…どこもたいてい食器は丸いもの。
これほど食器の形がバラエティーに富んでいるのは日本だけです。
さらに素材も色々ありますね。陶器、磁器、漆器、ガラスの器、木の器、竹の器、金属の器…。
和食器は、形も素材も実にバラエティーに富んでおり、それらを組み合わせて、
季節を表したり、もてなしの趣旨を表現するのが『和のコーディネート』。
そこで生徒の皆さんに半月盆を用いて、一人分のお膳をしつらえていただきました。
こちらは“夏”↓。
ガラスの平目お皿や竹かごが夏らしいですね。涼やかな感じが良く出ています。
こちらは“秋”↑。織部、志野、信楽三種の釉薬を用いたユニークな陶板を向付皿に。
厚みのある白磁のご飯茶碗や京焼の湯飲みが秋を演出しています。
こちら↑は“お祝いのお膳”。鶴のお皿や朱のお箸がお祝いらしいですね。
結納かしら?叙勲のお祝いなどにもよさそうですね。
理想の和の食卓とは、一回のお食事に、色々な素材、形、色の食器を使用していること。
全部丸い食器では面白くないし、全部磁器では疲れてしまいます。
また器の深さにも気を配りたいもの。立体感がある食卓はわくわくした気持ちになります。
生徒様のほうからも、『楽しい!面白い!』『お料理が思い浮かぶ!』のお声が。
食事の用意は主婦にとっては毎日のこと。ただの義務になってしまえば、楽しく出来ません。
でも、表現の場と思ってみれば楽しくお料理できるのではないでしょうか?
そして楽しい気持ちで用意されたお料理は、家族にとっても自分にとっても美味しく、
いい栄養になって、心と体の健康を支えてくれるのです。
エレアカのテーブルコーディネート教室『食卓の美学セミナー』は
毎回テーマに沿ったテーブルコーディネートをお目にかけるだけでなく、
講義と実習で構成しております。
エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko
福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。
90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。
2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。