さわやかな陽気に恵まれました。
明日はフランス刺繍教室なので準備のため、八百屋さん、手芸屋さん、花屋さん、
パン屋さんを回りました。お天気がいいと体も動きやすいですね。
さて、今月のテーマは『色彩学』。本日は色の意味についてお話ししたいと思います。
私たちが何気なく見ている看板やポスターには、多くの場合メッセージが含まれています。
「分かっているわよ、文字や写真、絵による広告でしょ?」
はい。でもそれ以上に大きな影響があるのが、実は”色”のです。
↑青で海をイメージするとともに、清潔さ若さを表現。 黄色を加えて溌剌とした感じに。
例えば、青。青には冷たさ、涼しさといったイメージと共に、
清潔さ、若さ、誠実さとなどを表すと言われます。
製品の品質の確かさを現すにはぴったりですね。
黒や紺でまとめてしまいそうな、就職の面接などにも青は使えそうです。
また赤には暑さ、暖かさの他に、情熱、愛情、活動的なイメージもあります。
個人、組織などが仕事への向上心や社会奉仕への本気さなどをアピールするのにピッタリ。
茶色の小箱に赤いリボンを結ぶなど、さりげない愛の告白にも良いのではないでしょうか。
↑マゼンダ(赤紫)で大人の女性の艶やかさを表現。クリーム色を加えてエレガントに。
こういった色から受けるイメージは昔は、地域ごとに異なっていましたが、
グローバル社会の現在では、ほとんど全世界共通になっていると言われます。
例えば2010年の冬季オリンピック。
開催地カナダバンクーバーではイメージカラー緑と青が街を覆いつくしました。
私たちもテレビ中継で見ましたね。青は平和を緑は永遠を表すと言われます。
つまり視聴者に『永遠の平和』をメッセージとして一瞬ごとに発信していたわけです。
もちろんオリンピックだけではなく、会社や組織のロゴやパンフレットに用いられる
イメージカラーは、その意味を踏まえて、相手へのメッセージとして決めてあるのです。
↑青磁色で清々しくしっとりしたイメージ。トルコ石色でロマンティックなムードをプラス。
エレガントライフアカデミーのテーマカラーは『シーホームグリーン』淡い黄緑。
建物の壁面やパンフレットに使用しています。
『穏やかさ、新鮮さ、いつも変わらないこと、平和』のメッセージとして用いています。
お客様や生徒様へのメッセージとしてだけでなく、
自分が目にすることによって、『始めたころの気持ちを再確認する』ことが出来るのです。
皆様も各ご家庭や参加している会(父兄会や女子会など)の、
イメージカラーを決めてみるのはいかがでしょうか。皆んなの心が一つになって、
より楽しくより有意義に時間を過ごすことが出来るかもしれませんね。
エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko
福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。
90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。
2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。