2022.6.8

軽井沢タリアセン。

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☆ 入会情報 ☆ 

テーブルコーディネート教室 次回 6月19日(日)2時半~5時

フランス刺繍教室 入会随時受付中 平日土日、複数のクラス有り

 (2022年6月06日現在。)

わたくしの旅行のメインイベントになるのはいつもガーデンと洋風建築。それを同時に体験できる場所として、『軽井沢タリアセン』を訪ねました。

19世紀のイギリスの吟遊詩人から名をとったという軽井沢タリアセンには、塩沢湖を囲む緑豊かな地形に数件の美術館、博物館が点在しています。

木漏れ日の輝く小道を進むと現れる、美しい湖畔の邸宅はフランス文学者朝吹登水子の別荘を移築したもの。一階の応接間には貴重な調度品が飾られており、二階ではドイツの女流博物画家、『メリーアンの世界展』が開催されていました。

花や実だけでなく、その植物に集まる虫たちも描いた植物画はとても緻密でリアル。生と死といった哲学的テーマも感じられます。

湖から丘に上がると木々に囲まれた『深沢紅子 野の花美術館』があります。

ペパーミントグリーンの横板の壁、にダブル三角屋根のこちらの建物は旧軽井沢郵便局を移築したもの。玄関ポーチや廊下、階段、窓枠など、明治大正の洋風建築は私にとって垂涎です。(笑)

この地で暮らしながら可憐な野の花を描き続けたという深沢紅子さんですが、母の伯母である日本画家、奥村勝子をほうふつさせ、親近感を覚えました。

タリアセンにはイングリッシュローズガーデンがあり、あと二週間ほど後だったらそちらも楽しめたということでしたが、素敵な湖畔のお散歩大好きな洋風建築と植物画を堪能でき、わたくしとしては大満足でした。

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Writer


エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko


福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。

90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。

2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。