今日は冷たい風が強く吹きましたね。
せっかくのバラの新梢が折れないか心配でしたが、なんとか大丈夫だったようです。
蕾もたくさんついていることを確認。5月が楽しみです。
さてエレアカのテーブルコーディネート基礎コース『食卓の美学セミナー』の
今月のテーマは『洋食器の知識』。
本日は洋食器の揃え方について、お話ししたいと思います。
洋食器はホテルでの結婚式や宮中晩さん会などでは、最初から最後まで
ひとつのデザインで通すことが正式となっていますが、
家庭ではフルピースを一度に揃える必要はありません。
『5ピース・ユニット』『テーブル・ファイブ』×家族の人数分で、
朝食からティータイム、ディナーまで、日常からおもてなしまで賄えるからです。
では『5ピースユニット』として選ぶのは、好きな食器なら何でもよいのでしょうか?
『5ピースユニット』は必要な時に買い足すことを前提としています。
例えば、家族が増えた、お客様をもてなしたい、などの場合ですね。
けれどもいざその時に廃盤になっていたら、もともこもありません。
ですので決して廃盤にならず、品切れの可能性もひくいものから選ぶ必要がある…
それが『オープンストック』です。
『オープンストック』とは同じ絵柄のストックがそろっていて、
いつでも追加、補充が出来る商品のこと。
一枚から購入出来ますので、割れてしまった時などにも心強いですね。
ヨーロッパの窯の中には50年、100年つくり続けられているものもあります。
例えば、アビラントの『ユージェニー』↑100年以上前から作り続けられています。
↑ロイヤルコペンハーゲン『ブルーフルーテッド』は240年以上!
↑スポード『ブルーイタリアン』は200年。
↑ノリタケ『インペリアルスイート』は30年以上。
↑大蔵陶園の『メイグリーン』(ディナー皿)はオープンストックですが、
『ポピー』(ケーキ皿とティーカップ&ソーサー)はオープンストックではありません。
そうややこしく考える必要はありません。
各メーカーの定番商品はほとんどオープンストックだからです。
家庭の洋食器の中心となる『5ピースユニット』は、
ぜひ各メーカーの『オープンストック』の中からお選びくださいね。
ただしもし、和食器と組み合わせるクロスオーバーをなさりたいのでしたら、
素材はポーセリンをお選びください。
カオリンを原料とした食器どうし、重ねても良く合います。
ボーンチャイナは和食器とは合いにくいとお考えいただく方が良いでしょう。
さて『オープンストック』についていかがでしたでしょうか。
洋食器ぞろえの参考にしていただけましたら、幸いです。
エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko
福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。
90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。
2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。