2021.9.22

過去の自分を抱きしめて。

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今日も愛する者たちと平和な一日を送れたことに感謝します。皆様も素敵な一日をお過ごしになったことと思います。

できればみんなと仲良くしたい。でもどうしてもあの人は苦手…ということもありますね。そういう時は無理をせずに、少しずつ距離をとるのが良いと思います。

海の生物と陸の生物が一緒にいられないように、どうしても合わない相性というのはあるのです。

でも相性の問題というだけでなく、その苦手意識は過去の心の傷に起因している場合もあるようです。

Photo taken with Focos

普段忘れていても、昔誰かから言われたことで傷ついたことがあって、その人と顔が似ているとか、似たシチュエーションだというようなことで、こちら側に心のバリアーができるために、関係がうまくいかないのです。

2~3年前のことに起因していることもあれば、何十年も前の子供のころのことに関係していることもあります。

そういう時は時間をさかのぼって、過去の泣いている自分のところに行って、抱きしめてあげてください。

「悲しかったね。」「悔しかったね。」

「誰にもわかってもらえなくて辛かったね。」

「大丈夫。私はわかっているよ。」

「私はあなたの味方だよ。」

その時言ってもらいたかったことを、自分に言ってあげるのです。

傷ついた当時も、あなたはおそらく気持ちを誰かにわかってもらおうとしたでしょう。でも細かい状況を言葉で説明するのは難しいですし、家族や友達であっても感じ方考え方は違いますので、自分が思ったようには慰めてもらえなかったのではないしょうか?

小さな傷も治りきらないままにしていれば、大きな傷になることもあります。癒えないままになっていた心の傷は、時間を経て何かによって刺激されて痛みだすことがあるのです。

人間関係で胸の痛みを感じたら「今、心のどこが痛んでいるのかな?」と自分の心を見るようにしてみてください。もし過去の傷がうずいているのに気づいたら、自分を抱きしめてあげてくださいね。傷が癒えれば関係はしだいに好転するはずです。

自分を癒すことが出来るのは自分だけのです。

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Writer


エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko


福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。

90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。

2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。