2016.3.21

食器を『家族の一員とする儀式』 “湯通し”とは!?

良いお天気でしたね!

連休の最終日、皆様はどのようにお過ごしでしたでしょうか?

私はそろそろ衣替えということで、お洗濯やお片付けなど家事にいそしみました。

基本的に、家のことをするのは好き♡なので、こんな平和な一日に感謝です。

 

さて、昨日『陶磁器フェア』で購入した食器たち、さっそくお料理を盛りましょう!

…と言いたいところですが、その前にしなければならないことがあります。

生徒の皆様はご存知ですね、そう!『湯通し』です。





食器の『湯通し』仕方




まず、大き目なお鍋を用意。



購入した食器を入れて、かぶるぐらいまで水を入れます。



ふたをして、強火にかけ沸騰させ、15分から20分沸騰させ続けます。



火を止めて、冷まします。



しっかり冷ましてから、手を入れて一枚ずつ食器を引き出し、布巾で拭いて、出来上がり。

これでいつでも、どんなお料理でも盛ることが出来ます。






『湯通し』をする理由

 

どうして食べ物でもない食器を『湯通し』するのかというと、

土で出来ている陶器には吸水性があり、『湯通し』前にお料理を盛ると、

色素が沈着したり、においがついて取れなくなったりすることがあるから。

磁器は吸水性がないので、そんな心配はないのですが、

『湯通し』すると丈夫になるといわれます。

 

 

いつだったか、生徒様が相談にみえました。

器にお醤油のシミとにおいがついて、取れないといのこと。

見ればとても素敵な萩焼の器。何とかしてあげたいと存じ、

お借りして、何度も湯通ししてみるのですが、シミもにおいもどうしても取れませんでした…。

『湯通し』は食器をおろす(使用する)前に、しなければ意味がないということですね。

 

わたくしどもは、陶器磁器にかかわらず、新しい食器を迎える儀式として、

必ず『湯通し』をするようにしています。

こうして我が家の一員となった食器たちは、

長い間割れたり欠けたりすることなく、ずっと側にいて励ましてくれ、

忙しくてメニューが考えられないときは、献立のヒントをくれ、

おもてなしの時は、テーブルを華やかに彩ってお客様を喜ばせてくれるのです。

 

ゴールデンウィークは有田を始め、各地で陶器市が開催されますね。

お気に入りの和食器に出会う機会も増えるかと存じます。

新しい食器を購入なさったら、使用する前に必ず『湯通し』を忘れずに!

 

エレガントライフアカデミーのテーブルコーディネート基礎コース『食卓の美学セミナー』

テーブルコーディネートのテクニックだけでなく、

食器の揃え方、お手入れの仕方などもアドバイスいたします。

只今2016年度生徒募集中です。



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Writer


エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko


福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。

90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。

2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。