暑い暑いと申しておりましたら、雨でいきなり涼しくなりました。
お庭もカラカラでしたので、わたくしとしては嬉しいな。
それにしても夏のあまりの暑さに、なにやら”涼しさに貪欲”になってしまって、
雨が降っているのに、十分涼しくどちらかといえば寒いぐらいなのに、
窓を閉めたくないという…風邪ひくでしょう!馬鹿ですね。(^^;
さて昨日のお約束どおり、9月のテーブルコーディネートをお目にかけようと思います。
9月のティータイムのおもてなしのテーブルです。
テーマカラーは深緑。
5月に初々しい黄緑だった木々は、夏の陽射しを浴びてにすっかり成長し、
葉も分厚く濃くなりました。
大きな木陰をつくって、暑さから小さな動植物たちを守っている様子は頼もしいものです。
テーブルクロスはダマスク織のグリーン。
木漏れ日のような明るさを出すために、
オフホワイトのレース編みのトップクロスを重ねています。
黒に近いグリーンをベースにしたティーマットは、ティファニー社製。
日本ではもっぱらジュエリーブランドとして認知されていますが、
アメリカではテーブルウェアやインテリアの人気も高いのです。
ディナープレートはフィッツ&フロイド(アメリカ)のルネッサンスシリーズ、
ダークグリーンです。
ケーキ皿として使用していますのは、フランスのサン・クレマンの陶器のお皿。
磁器好きの私どもですが、このお皿は特別!
ハンドペイントの柄が品が良く、温かみがあって、地模様と合わさってとても美しいのです。
今は無き有楽町西武で見つけ、柄違いで5枚もっておりましたが、
パリの蚤の市で6種目の柄を発見し、感激して即入手。
今は6人のお客様をお迎えすることが出来ます♪
柄はオレンジ、ブドウ、リンゴ、アプリコット、チェリー、洋梨です。
わたくしが一番好きなのはアプリコット。皆様はどの柄がお好みでしょうか?
センターピースのお花は、バラと白のデンファレを中心に爽やかに…。
ベルテッセンの紫色とケイトウ、スモークグラスで秋らしさを加えています。
プレートとリンクさせるために、花器の足元にマスカット、イチジク、スモモなどを飾って。
お出しものはココア味のバターケーキにクレームシャンティーとブルーベリーを添えたもの。
もてなしの当日が暑い日はアイスティーで、涼しければホットティーをご用意します。
紅茶の色も大切な役目をしてくれています。
シックでクラシックなテーブルウェアの中、唯一のモダンな要素はキャンドルスタンド。
大胆な直線のフォルムは、ヨーロピアンでもない、アジア的でもない無国籍風。
今が21世紀で、国際都市のある家庭でのもてなしであることを想起させています。
エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko
福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。
90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。
2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。