今日は一日雨…。桜もすっかり散ってしまいましたね。
一斉に咲いて一斉に散る…潔さが桜の身上なのかもしれません。
さて、引き続き『食卓美学セミナー』のリポートいってみましょう!
皆様は『5ピースユニット』あるいは『テーブル5(ファイブ)』というのをご存知でしょうか?
洋食器はフルピースで揃えると、48ピース前後になるといわれています。
アメリカなどの大家族では、必要でしょうけれど、
日本は核家族化も進んでいますし、家も小さく、収納場所も限られます。
そこで必要なものを自分で見繕って購入するほうが合理的となりますが、
最低限、何を購入すればよいのでしょうか?
その答えが、『5ピースユニット』です。
スポード『ブルーイタリアン』の5ピースユニット↑。
右下がディナー皿26.5cm、左下がスープ皿23cm、中央オードブル皿23cm、
左上パン皿19cm、右上ティーカップ&ソーサー。
これらを使って朝食、昼食、ティータイム、ディナー…
一日のすべての食事の場面を生徒様にセッティングしていただきました。
↑シリアルとオレンジジュースの朝食。
↑ベーコンエッグとパン、紅茶の朝食。
↑パスタとサラダのランチ。
↑苺のタルトと紅茶のティータイム。
さあ、ディナーいきますよ。↑オードブルとして、スモークサーモンとアボカドのマリネ。
↑カリフラワーのポタージュスープとパン。
メインディシュに牛ヒレステーキとアスパラガスのソテー、マッシュポテトとパン。
↑グリーンサラダのフレンチドレッシングとパン。
↑デザートにカシスのソルベと紅茶。
はい。出来上がり!生徒様方、有難うございました。
朝食からディナーまで。日常の食卓からおもてなしの場面まで、
5ピースユニットにグラスを追加するだけで賄えました。
(本来は5ピースユニットにパン皿は含まれません。
ヨーロッパではパンはテーブルクロスの上に直に置くからです。
でも日本ではライスということもあり得ますし、パン皿はあった方が良いでしょう。)
つまり5ピースユニットを家族の人数分購入すれば、
どんなシチュエーションでも食器に困ることはないわけです。
まずはご夫婦二人分から、そして家族が増えたり、お客様の時買い足せばよいでしょう。
もちろんご自分のダイニングテーブルにつける人数分、一気に購入なさってもOK。
けれども5ピースユニットとして購入するのは、
気に入った食器ならなんでも良い、わけではありません。
それについては、また別の日に。
エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko
福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。
90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。
2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。