また少し蒸し暑くなりましたね。でも雨が降らなくて良かった!
だって今夜は中秋の名月。お月様って何か優しい感じがして、好きです。
さてここ数日『食卓の美学セミナー』の9月のテーマ、カトラリーのお話しを
させていただいておりますが、皆様が少しお飽きになったのではないかと…。
そこで本日はお花のお教室『おもてなしのテーブル花』用に作った
フラワーアレンジメントをお見せしようかと思います。
9月のフラワーアレンジメント、『果樹の森』。
食卓の美学セミナーでもお見せしたサン・クレマンのフルーツ柄プレートに合わせて
実物をたくさん使った秋のブーケ。
まだ気温が高いので、持ちの良い植物ばかりを選んでいます。
メインの花材はオレンジがかったアイボリーが美しいエルベ・フランソワ。
スプレー咲きの中では大輪で、花びらの重ねが多く、
横から見るとティーカップのような花の形。コロンとした蕾も愛らしい。
ライトグリーンのケイトウはベルベッドのような質感と
フラメンコの衣装のフリルのような造形をあわせもちます。
シャビーな(さびれた)魅力のアンティークアジサイ、赤く輝くコンパクターベリー、
紫のベルテッセンは大人の雰囲気をそえて。
青い姫リンゴは竹串にさしてから、オアシスにさします。
ユーカリ・ポポラス、利休草で、アレンジメントの隙間を埋めながら、動きを出して。
ファーストカラーはグリーン。
セカンドカラーは、アイボリーから、オレンジ、赤へのグラデーション。
そしてサードカラーとして、青紫を刺し色に。
森の奥に陽だまりのような、果樹が集まった空間があって、
陽射しを浴びて色づいてきた果実が、静かにキラキラ輝く様子をイメージしています。
エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko
福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。
90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。
2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。