2020年8月7日

コンテスト審査内輪話と作品展示会。『原田治子Story⑳』

エレガントライフアカデミー創始者、
食卓演出家・原田治子の一生の物語です。

バックナンバー①~⑲は

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グランプリ受賞は翌日の新聞に大きく掲載され、

母は一夜にして時の人となりました。

 

後に審査員のおひとりに聞いた話によると、

写真と解説文の一次審査で、すでにグランプリは決定しており、

本選辞退の申し出には一同大慌てしたのだとか…。

 

新聞社としても威信をかけた

日本初のテーブルコーディネートコンテストの成功は、

原田治子なくてはあり得なかったのです。

 

そして翌日より一週間のデパートでの受賞作品の展示では

母はテーブルクロスと同じ色ワンピースを着用し、

足を運んでくださったお礼として、コーヒー券を用意して

ゲストをお迎えしました。

 

 

自分のことのように喜んでくれる同窓生、

今後のいっそうの発展を激励して下さる先輩方…。

たくさんの方が、温かいお言葉をかけてくださる一方、

自宅でのもてなしの常連だった友人たちからは、

意外にも冷ややかな反応が…。

 

「毎回あんなにこころを込めてもてなしたのに…

そしてそれをいつも楽しんでくれていたのに…。」

 

「いいえ、もてなしへの情熱を持ちつづけ、

テーブルコーディネートの技術を磨くことが出来たのは、

やはりこの方たちのおかげだわ。感謝しましょう!」

 

こころに一瞬よぎったむなしさも、すぐに愛と感謝で立て直し、

これから広がろうとしている新しい世界の予感に、

母は少女のように胸をふくらませるのでした。

 

 

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2019年8月15日

白いクロス大賞。『原田治子Story⑲』

エレガントライフアカデミー創始者、

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本選出場に当たり、母はまず審査会場の下見に行きます。

これは、父の演奏会をプロデュースする上で学んだこと。

 

そしてリネン類をクリーニングに出し、

食器はひとつひとつ丁寧に洗い、さらに漂白。

はじめての晴れの舞台で食器たちが、輝けるように…!

 

そして当日はトラックをチャーターし、

日頃もてなしに使用しているテーブルと椅子を持ち込みます

会場には会議机を二つ並べたものが

テーブル代わりに用意してありましたが、縁のカーブなど

わずかなところにも、違いがでると考えたからです。

 

テーブルクロス、テーブルマット、食器、グラス…。

気持ちを落ちつけて丁寧にセッティングし、

心をこめて花を生けます。

5月生まれの姉のためのスズランをイメージした、

母にとっても一番好きな食卓でした。

 

そして審査発表。

佳作、スポンサー奨励賞、銅賞、銀賞…

なかなか母の名前は呼ばれません。

とうとう金賞でも別の出展者名が…。

「ダメだった…」と思った次の瞬間…

 

「『白いクロス大賞』は、原田治子さん!」

 

 

なんと金のさらに上の賞、グランプリに選ばれたのです!

ピアニストの妻としての務めと子育てに力を尽くしながら、

もくもくと美的感覚を磨いてきた母の人生に

スポットライトが当たった瞬間でした。

 

そして、審査員のおひとりの

「一番清潔感があったのが受賞理由。」という言葉は、

どんな賞賛よりも誇らしく、母の胸に輝いたのでした。

 

 

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2019年8月13日

テーブルセッティングコンテスト2 『原田治子Story⑱』

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「一次審査?本選は別にやるってこと?」

 

テーブルセッティングコンテスト一次審査通過の知らせは、

母に喜びよりも困惑をもってむかえられました。

というのは本選は、一次通過の10名が自分の食器や花など

すべてを持って行き、会場にもてなしのテーブルを再現。

それを、審査するという大掛かりなもの。そして

その日程は受験シーズンの真っただ中だったのです。

 

「受験生の子供を持つ身で、こんなことして好い訳がないわ。

万一受験に失敗したら、一生悔やまれるに決まっている…。」

 

残念な気持ちを抑えて、出場辞退の手紙を出すと

なんと主催者サイドから、電話がかかってきたのです。

 

「どうか本選にご参加ください。

どうしても日程のご都合が合わないのでしたら、

お道具を貸していただけましたら、

私どもが写真見ながら、同じように並べますから…。」

 

一見、有難いお申し出…ところが、この言葉が母に火をつけたのです。

 

 

「道具ですって?食器は私の分身!

テーブルセッティングは私の魂の芸術よ。

食器を同じように並べれば、同じものが出来るようなものじゃない!」

 

なんとか言葉を飲み込んで、丁重にでもきっぱりと断ったその翌日、

なんと娘が推薦入試に合格

昨日までは受験生の母でしたが、今日は合格者の母となったのです。

 

本選辞退の申し出が、本人の希望により

すみやかに取り消されたことは言うまでもありません。(笑)

 

 

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2019年8月11日

テーブルセッティングコンテスト1。『原田治子Story⑰』

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そんなある日のこと、よくお願いしていた大工さんが

一枚の新聞の切り抜きをお持ちくださいました。

 

「これをご覧になりましたか?奥さまにぴったりです!」

 

地元の新聞社が主催するテーブルセッティングコンテストの

作品募集のお知らせでした。

 

「出したい!私の作品を見てもらいたい!」

 

すぐに心は決まったものの、締切にはあと三日しかありません。

応募に必要なのは、テーブルセッティングの写真と

200字程度のその解説幸いにも写真は、

プロのカメラマンに撮ってもらっていたものがあります。

 

「でもテーブルの解説なんて、書けるかしら?」

 

 

深呼吸をして机に向かうと、

イメージ、食器、色、花、テーブルクロス…

テーブルの愛がまるで堰を切ったように溢れ、

あっという間に、原稿用紙数枚が書きあがったのです。

推敲をし、万年筆で清書し、投かんしたのは締め切り当日

消印有効でした。

 

 

そして約一ヶ月後、母のもとに

一次審査合格の通知がもたらされたのでした。

 

 

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2019年8月9日

もてなしの輝きをずっと残すには…?『原田治子Story⑯』

エレガントライフアカデミー創始者、

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娘二人の子育てをしながら、夫であるピアニスト

原田吉雄のマネージメントを精力的にこなしていた当時の母の

最大の楽しみは、もちろん“おもてなし”

 

2月の自らの誕生日パーティーから始まって、初夏、秋、

クリスマス…と季節ごとに自宅にお客様をお招きするのです。

 

一回のもてなしのためのタイムスケジュールは、三ヶ月前から!

家中の掃除から始まって、カーテンの取り換え、

インテリアチェンジ、庭木の手入れ、料理の試作…。

 

 

なかでも、もてなしのテーブルは作っては片付け、作っては片付けを

繰り返しながら、満足するまで完成度をあげていくのです。

 

そして当日をむかえ、ゲストに喜んでいただけたときの

高揚感と充実感!

でもあるとき、母は寂しさを感じたといいます。

 

 

「刺繍や短歌は作品が残るのに、

テーブルセッティングはもてなしが終われば消えてしまう…。」

そうだわ!おもてなしの前にプロのカメラマンにテーブルの写真を

撮ってもらいましょう。そうすれば、

夢のような輝きををいつでも見ることが出来る!」

 

こうして、母の年数回のもてなしのテーブルは、写真という力を得て

ひとつのアートして保存されることになったのです。

 

 

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2016年2月19日

原田 治子 Story ⑮ 『もてなしの心は言葉を超えて~ピヒト先生の想い出』

エレガントライフアカデミー創始者、食卓演出家・原田治子の一生の物語です。

バックナンバー①~⑭はコチラ→エレアカBLOG・原田治子Storyにてお読みいただけます。

 

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帰国後、父は演奏活動を本格化させる一方で、留学先であったドイツ、

フライブルグ音楽大学での恩師、エデット・ピヒト=アンセンフェルト氏を招き、

福岡でリサイタルを開催することを思い付きます。

 

 

日程を調節し、会場を借り、滞在中のホテルを予約。そしてチケットをさばく。

父一人のマネージメントだけでも大変なのに、

母は父の師のプロデュースまで手掛けることになったのです。

 

しかも来日が近づき、詳細を詰めていく中で、母にとって誤算が発生します。

大変熱心な演奏家であるピヒト女史は、一日たりとも指を休めることを潔しとせず、

演奏会のための福岡滞在約一週間は、宿泊こそホテルですが、

朝食をホテルでとったのち朝8時ごろから、原田家にいらっしゃってピアノをお弾きになり、

夜10時過ぎにホテルに帰るという生活をなさるというのです。

 

留学時代の後半をピヒト家に下宿させてもらいながら、指導を受けた父は、

当然のように、『家でもてなしてね。ドイツではそうするよ。』と言い放ち、

母はなんとランチ、ティータイム、ディナーの一日三回のもてなしを、

一週間つづけることになったのです。

 

ご滞在期間中、1~2回のティータイムのおもてなしを…と考えていた母にとっては、

青天の霹靂!

しかも相手は世界一几帳面と名高いドイツ夫人であり、完璧主義なピアニストです。

逃げだしたい気持ちを抑え、思い替えることにしました。

 

『とんでもなく大変そうだけど、音楽家の妻としての晴れ舞台といえるかもしれない。

出来る限りのことをさせていただこう。』

 

まず今できるお料理の中から、先生のお口に合いそうなものをリストアップ。

フルコースでメニューを組み、それにふさわしい食器、テーブルクロス類を選び、

テーブルコーディネート。一日中ピアノをお弾きになる先生の気分転換になればと、

もてなしごとにテーブルクロスから替えるようにしたので、

足らないものは実家から借りたり、購入したりする必要がありました。

 

メンバーも、父一人ではドイツ語で間が持たない心配があったので、

父の音楽仲間や教会の神父様など、ドイツ語が出来る方をあたり、同席を依頼。

 

知り合い、友人、実家の父母など総動員でなんとか段取りをつけ、怒涛のように当日を迎え、

もてなしにつぐ、もてなしに寝る間もないほどの忙しさ…。さすがの母も

一日が終わり先生がホテルにお帰りになると、倒れ込みたいほど疲労感に襲われましたが、

明日もあさっても、一日三回のもてなしが待っているのです。

 

 

しかもそれだけ大変なことをしているのに、

食事の間、ドイツ語が出来ない母は、会話には入ることはできず、

さらにピアノの練習中やレッスン中に音楽室にいると、

父から「なに?早く出ていって。」と目で退却を促されるという始末…。

 

『まるでピアノやドイツ語ができないと、人間じゃないって態度ね!

いいわ!私は食卓の上で、リサイタル(独奏会)をするのだから!

 

そんな母の気持ちを知ってか、知らずか、ピヒト先生は帰国する前の晩、

父にこう告げたのです。

『ハルコは素晴らしい女性ね。一週間天国のようなもてなしを受けたわ。

今度来るときは日本語を勉強して、ハルコと歌うように話したいわ!』

 

それからピヒト先生は日本各地に呼ばれるようになり、

20年間にわたり、2年に一回のペースで来日。福岡でもたびたびリサイタルを開催。

そのたびに原田家でピアノをさらうのを日課になさいました。

 

最後の来日は1996年、最後まで日本語はお話しになりませんでしたが、

もう母とピヒト先生との間に、言葉など必要ありませんでした。

 

 

 

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原田治子・エレガントライフアカデミーとは?

原田治子・エレガントライフアカデミーとは?

エレガントライフアカデミーは、1987年食卓演出家 原田治子によって創立された、福岡市のお稽古教室です。講師の自宅サロンで大切なお客様としてもてなされながら、テーブルコーディネート、マナー、フラワーアレンジメント、英国式紅茶、フランス家庭料理、フランス刺繍など、おもてなしのすべてをお学びになれます。

原田章子・プロフィール

原田章子・プロフィール

福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。