しっとりした雨の日曜日。でも暖かかったですね。
エレアカはクリスマスデコレーションを始めました。
と言ってもガーランドとツリーをやっと出したところ。お家中飾りつけるので数日がかりになるのです。
一昨年のXmasは母と一緒だったのになあ…。
さて11月のテーブルコーディネート基礎コース『食卓の美学セミナー』は洋食のマナーがテーマでした。
本日は西洋料理のフルコースについてお話しいたしますね。
西洋料理のフルコース
オードブル
食欲を誘うためなので、軽いものが少量だされる。色彩の美しさや盛り付けに工夫されていることが多い。
生ハム、テリーヌ、スモークサーモンなど、冷製が主。
一番外側にセットされているナイフ、フォークでいただく。フォーク一本で食べても良い。
オードブルの前に、アミューズ・グルという和食の「付だし」にあたるものが出されることもある。
2月のお料理教室でお教えした『カリフラワーのムース』
スープ
本来、後に続くすべての料理の味を決定すると言われ、料理人の腕の見せ所。
ホテル、レストランの伝統を伝える重要な一品なので、口をつける前に、塩、胡椒などの調味料を加えることは厳禁。
スプーンは手前から向こうへ運んでも、逆に向こうから手前にすくっても良いが、
スプーンを横にしたまま口に運び、口元で傾けるようにして、音を立てずにいただく。
食べ終わったら使用したスプーンはスープ皿の中に入れたままにしておく。
ブイヨンカップの場合はスプーンを受け皿の上、カップの向こう側に置く。(スープが残っていても良い。)
こちらも2月のお料理教室の『38種類の野菜のスープ』。
パン
スープと同時に出されるので、デザートの出るまでに食べ終わるようにする。
パン皿の上で、手で一口大にちぎってから口に運ぶ。
バターケースのバターは、ナイフで突き刺すようにして、自分のパン皿に一度のせ、
一口大にちぎったパンに、ナイフでカットした適量のバターをぬって口に運ぶ。
バターケースが遠いときは、近くの人に「取って頂けますか?」と尋ねるのが礼儀。
自分でとろうとして、体を乗り出したり、手を伸ばしたりしない。
魚料理
頭が左、尾が右にして出される。レモンはスライスの場合は魚にのせ、ナイフの腹で押さえるようにして汁を出す。
三日月型の場合は右手で皮の方を持って絞り、汁が飛ばないように左手で覆いをすると良い。
骨付きの場合は、まず上身の下にナイフを入れ、ナイフとフォークを使って皿の手前に運び食べる。
次に中骨の下にナイフを入れて、骨をはずし皿の上部におき、下身を食べる。
伊勢海老などは、最初に身を殻からきれいにはがして食べる。
食べ終わったら、骨や皮、殻は見苦しくないように皿の上部にまとめておく。
6月のお料理教室の『イサキのポアレ キウイソース』
肉料理
肉料理の前にシャーベットが口直しとして出される場合もある。
肉の左側からナイフで一口分カットして、フォークに刺して口に運ぶ。
最初に全部小さく切って、右手にフォークを持ち替えて食べてはいけない。
食べ切れなければ残してよい。
残した料理は皿の上部にまとめ、その手前にナイフとフォークを揃えて置くと、終わりのサインになる。
9月のお料理教室『豚のアップルプラム・ロール』。
サラダ
サラダはフォークで刺して食べるのが基本だが、大きければ、ナイフで一口大に切って食べても良い。
最後に少量皿に残ってしまう場合、パンを一切れ左手に持って、それを道具にフォークに乗せてもいいし、
パンに乗せて食べても良い。
チーズ
デザートの一つとして出される。多くの場合、給仕人が盆に数種のせて回ってくるので、好みのものを言い、サービスしてもらう。
パンやワインと共に頂くが、食べられないと思ったら、初めからもらわないほうが良い。
デザート
アイスクリームやババロア、ゼリーなど、さっぱりした冷たいものが出される。
この後にフルーツが出される場合もある。使いやすいカトラリーを使って食べればよい。