2016.12.24

Xmasツリー、Xmasリースの起源とは? クリスマス物語⑤

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少し寒かったですが、久しぶりのお天気でした。お庭に出ずにはいられません。

10月末に購入しておいたジギタリスとデルフィニュームの苗をやっと植えることが出来ました。

本来は11月中に植えるべきところ…。

『ごめんね、ポットのままで窮屈だったでしょう?今日からはのびのび根を伸ばしてね。』

 

さて本日はエレアカのクリスマスデコレーションをお目にかけながら、

クリスマスツリー、リースの由来についてお話しようと思います。





そもそもキリスト教が広まる前、

ヨーロッパ北部ではミトラ教といって太陽神が信仰されており、12月25日は冬至のお祭りでした。

また古代ローマの農神のための祭りサトゥルナリアも12月17日から一週間行われていました。

 

その後急速にキリスト教が広まる中で325年、

ニケア公会議(=第一回公会議。キリスト教を進行するすべての地域の司教が一堂に会し、

今後のキリスト教の発展について話し合った会議)でキリストの誕生を共通で祝う日を決めようということになり、

お祭りをするのに適しているとして12月25日が決められました。

(イエズス・キリストの実際の誕生日が12月25日であったというわけではありません。)





さてクリスマスツリーですが、ケルトではモミの木は森の王であり『生命のシンボル』と見なされていました。

北欧では『迎え火』の習慣があり、偉い人の訪れに際し、

道の両脇の木に松明をともして、お迎えしていたことなどから、Xmasにモミの木を飾る習慣が始まったと言われます。

 

また8世紀のドイツの聖人、聖ボニファチオは旅の途中の村で、子供が生贄にされようとするのを制し、

命の象徴として大きなモミの木(樫の木ともいわれる)を切り倒し、代わりにするように指導したと言われ、

この出来事もクリスマスツリーの起源として語られます。

 

Xmasリースはミトラ教では天に上る太陽の意味で、天井から水平に吊るされていました。

円環上の形で宇宙観、永遠を表し、ドアに下げる場合は福を招いて災いを払う意味がありました。





ツリーやリースにモミやジェニパー、ヒバ、などを使うのは、

針葉樹の枝や葉にはフィトン・チッドという強力な殺菌・抗菌作用があるからで、

一種のアロマテラピーとして、本格的な寒さの前に病原菌(不幸)を家に寄せ付けないために使われました。

ペストが大流行したときには、家中のドアと窓を、針葉樹で作った綱(ガーランド)で囲んだと言います。





Xmasツリーとリースの由来、いかがでしたでしょうか?

キリスト教のお祭りなのに、むしろそれ以前の宗教と関係が深いということに少なからず驚かされますね。

でも、そのように人々の信仰や生活習慣とうまく馴染ませたことが

キリスト教が世界最大の宗教となった所以かもしれませんね。

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Writer


エレガントライフアカデミー代表
原田 章子 Harada Shoko


福岡市に生まれる。福岡雙葉小学校、中学校、高等学校卒業。白百合女子大学文学部、国文学科卒業。

90年代よりテーブルアートを志し、フランス留学。料理学校『コルドン・ブルー』、『リッツ・エスコフィエ』で料理と製菓を学ぶ。公爵夫人マリー・ブランシュ・ドゥ・ブロイユに師事し、フランス食文化史を学ぶ。パリの生花店『コム・オ・ジャルダン』で修業。その後も定期的に渡仏し、同店で研修を受ける。

2015年、母、原田治子逝去に際し、エレガントライフアカデミーの代表に就任。当Blogの執筆も手掛ける。